NY外為:ドル反発、リスク資産需要が減退-ポンド下落

ニューヨーク外国為替市場では ドルが主要通貨に対して反発。ドル指数は前日に付けた1年3カ月ぶ り安値から戻した。リスク資産への需要が弱まるとの観測が背景。

フィッチ・レーティングスは最高格付けを付与された主要国経済 の中では英国の信用格付けのリスクが最も高いと指摘。これを嫌気し、 英ポンドはドルに対して下落した。ブラジル・レアルは対ドルでの下 落率がブルームバーグの調査する主要16通貨の中で最大だった。対ド ルでのレアル高を抑制するため政府が介入を試みるとの見方が広がっ た。

バンク・オブ・ノバスコシアの通貨戦略ディレクター、カミラ・ サットン氏(トロント在勤)は「前日はドルが大幅に下落した。この 日はその一部を回復しただけだ。大半の通貨は前日並みの高値で取引 されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時6分現在、主要6通貨に対するインタ ーコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は75.033。前日は

75.026だった。前日は一時、74.930と、2008年8月以来の最低を 付けた。年初からは7.7%下落。

ポンドが安い

ポンドは対ドルで6日ぶりの下落。1ポンド=1.6727ドルは前 日比0.2%安。前日は一時、8月6日以来の高値をつける場面もあっ た。

フィッチの世界ソブリン格付け責任者のデービッド・ライリー氏 は電子メールで、英国は「財政の調整の必要性が最も大きい」と指摘 した。その上で、英国債についての「ステーブル(安定的)の見通し は、同国政府が来年、財政健全化に向けたより強い政策を明示的に示 すとの予想が背景だ」と説明した。

バークレイズのロンドン在勤の為替ストラテジスト、ポール・ロ ビンソン氏は、ポンド下落は「買いの好機」だと指摘する。同氏は、 「フィッチは英国の格付けを変更する計画はないと強調している。こ れ以外のニュースはより前向きな内容だ」と述べた。

ブラジル・レアル

レアルは対ドルで0.7%下落。市場参加者の間では、ブラジル政 府が輸出企業を支援するためにレアル高の抑制を試みるとの見方が広 がっている。

グローバル・ファイナンシャル・アドバイザーズのパートナー、 ミゲル・ダウド氏は、「政府はレアル高を容認しないとの感触が広が っている。政府は為替の方向性を変えるような強力な措置は持ってい なくとも、相場の上げを抑える程度はできる」と語る。

レアルは年初からドルに対して35%上昇。政府は先月19日、海 外の株式および債券の購入を対象に2%の課税を発表した。

ドルはこの日、対ユーロで0.2%上昇して、1ユーロ=1.4977 ドル。前日は1.4999ドル。バンク・オブ・ノバスコシアのサットン 氏は、年末時点の相場を1ユーロ=1.50ドル、来年末には1.60ドル までドルが下落すると予想している。ユーロは対円で0.2%安の1ユ ーロ=134円59銭(前日は134円91銭)。ドルは円に対しては1 ドル=89円85銭(前日89円93銭)となっている。

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