11月10日の欧州マーケットサマリー:株式は反落、国債は上昇

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。 (表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4968 1.4999 ドル/円 89.76 89.92 ユーロ/円 134.36 134.91

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 245.31 -.43 -.2% 英FT100 5,230.55 -4.63 -.1% 独DAX 5,613.20 -6.52 -.1% 仏CAC40 3,785.59 +.10 +.0%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.24% +.00 独国債10年物 3.28% -.04 英国債10年物 3.79% -.05

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,101.50 -5.25 -.48% 原油 北海ブレント 76.88 -.89 -1.14%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は反落。欧州最大の銀行、英HSBCホールディ ングスが好決算を発表したものの、11月の独景況感指数が予想以 上に悪化したことが相場に影を落とし、5日ぶりに下げた。

英銀2位のバークレイズは大幅安。7-9月(第3四半期)の 同行決算は前年同期比54%の減益となった。アイルランドの建材 会社CRHも安い。同社は通期の利益が前年比で最大55%減少す るとの見通しを示した。一方、HSBCは大幅高。同社は7-9月 の税引き前利益が前年同期を「大幅」に上回ったと発表した。

ダウ欧州600指数は前日比0.2%安の245.31で引けた。同指数 は3月9日に付けた今年の最安値からは55%上昇。政府の刺激策 と過去最低の政策金利がリセッション(景気後退)からの脱却を支 援するとの観測が背景となっている。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントのファンドマネ ジャー、アンドレア・ウィリアムス氏は、「市場の崩壊は考えられ ないが、さらなる乱高下は恐らくあるだろう」と述べた。

ドイツの欧州経済研究所センター(ZEW)による11月の独 景況感指数が発表されると、株式相場は上げ幅を縮小した。11月 の期待指数は51.1と、10月の56.0から低下。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト39人の予想中央値は55.0だった

10日の西欧市場では、18カ国中フランスとルクセンブルクを 除く16カ国の主要株価指数が下落。ダウ・ユーロ50種指数は前日 比0.1%安、ダウ・欧州50種指数はほぼ変わらず。

バークレイズが安い

バークレイズは5.1%安。同社の7-9月決算は、純利益が前 年同期に比べ54%減少の10億8000万ポンドだった。さらに1- 9月の評価損が前年同期を「大幅に上回る」水準だったと明らかに した。

CRHは3.4%安。同社は人員削減費用などがかさみ、通期の 税引き前利益が7億3000万-7億6000万ユーロになるとの見通 しを示した。08年実績は16億3000万ユーロだった。さらに為替 差損が利益を押し下げると予想した。

HSBCは4%高。同社は7-9月に不良債権が減少した。ま た09年1-9月利益は自社債務の評価額変動の影響を除いたベー スで08年実績を上回っていると発表した。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が上昇。10日に発表された11月 のドイツ景況感指数が予想以上の落ち込みとなったことを背景に、 国債需要が高まった。

独2年債利回りは1カ月余りで最低の水準となった。ドイツの 欧州経済研究所センター(ZEW)がこの日発表した11月の独景 況感指数は51.1と、前月の56.0から低下。エコノミスト予想は

55.0だった。オランダは同日、30億ユーロ規模の国債(表面利率

2.5%、償還2012年)を入札した。

BNPパリバのシニア債券ストラテジスト、パトリック・ジャ ック氏(パリ在勤)は、「ZEWのデータは国債相場への支援要因 だった。だが、一つの指標では大幅上昇のきっかけとはならない」 と述べた。

ロンドン時間午後4時22分現在、2年債利回りは前日比1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.23%。一時は

1.22%まで下げた。同国債(表面利率1.25%、2011年9月償還) 価格は0.02ポイント上げ100.04。10年債利回りは3.27%と、前日 から4bp低下した。

◎英国債市場

英国債市場では、10年債相場が上昇。英公債管理局(DMO) が10日実施した国債入札は順調だった。

10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の3.79%。2年債利回りは0.75%と、前日からほぼ 変わらずだった。

DMOによれば、2019年償還の国債(発行額37億5000万ポ ンド)入札で、平均落札利回りは3.92%となった。応札倍率は

1.96倍と、7月の前回入札と同じだった。

UBSのストラテジスト、ミハイル・ボジノフ氏(ロンドン在 勤)は「応札はかなり旺盛だった」とし、「英国債が割安だった」 ことが要因かもしれないと語った。

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