アトランタ連銀総裁:景気回復に商用不動産が足手まとい

アトランタ連銀のロックハー ト総裁は10日、リセッション(景気後退)からの回復は緩やかなも のだろうと述べた。商業用不動産を中心とした銀行の損失拡大が理 由だ。

ロックハート総裁はアトランタで講演し、「経済成長が再開し た現在、持続性のある景気回復をもたらし、インフレ圧力を抑制し つつ失業減につながる環境を実現できる取り組みこそが、経済政策 の全般的な目標に置かれるべきだ」と語った。同総裁はさらに「こ の目標達成の過程においては、政府支援措置の賢明な解除や金融政 策の正常化が必ず関与するであろう」と続けた。

金融政策当局者は商用不動産ローンのデフォルト(債務不履 行)増加は米銀にとってリスク要因となり、景気回復が腰折れ する可能性があるとの懸念を表明している。

今年4-6月(第2四半期)の商用不動産ローンのデフォルト は1100億ドル、同ローン全体に占める割合は6%だった。ブルー ムバーグがまとめたデータによると、2007年初め以降、世界の金 融機関が計上した損失・評価損は1兆6000億ドルを上回る。

ロックハート総裁は、商用不動産について「一部の銀行業界にと っては非常に懸念すべき要素だが、金融システム全体に広範なリスク を及ぼすとは考えていない」と述べた。

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