ゴールドマンは「シンプル」、ブランクフェインCEOが分割論けん制

米金融大手ゴールドマン・サッ クス・グループのロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CE O)は10日、大規模な同業他社に比べ同社は経営しやすいと語り、議 員や規制当局の間でくすぶる大手米銀分割を求める声に反論した。

同CEOはニューヨークで開催されたバンク・オブ・アメリカ (BOA)主催の会議で、「当社の事業は非常に複雑だ。それは否定 しないが、当社は同業他社の大半に比べるとはるかにシンプルだ」と 語った。

政治家や規制当局は昨年の信用危機と政府による銀行救済を経て、 一部の金融機関が大き過ぎ複雑過ぎることのリスクを認識。分割や事 業規模の制限が望ましいとの見方も出ている。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のサイモン・ジョンソン教 授はこの日、ブルームバーグラジオとのインタビューで、ゴールドマ ンの資産が過去10年でほぼ4倍になったと指摘。「ゴールドマンが4 倍の規模になったことで社会が得たものは何もない。ゴールドマンを 4つに分割するべきだ」と論じた。

ブランクフェインCEOは、ゴールドマンは昨年、銀行持ち株会 社に転身したものの、助言やファイナンスの提供、投資などを行う投 資銀行としての事業モデルを堅持していると説明。その上で、一部報 道に反して同社の「事業活動の大半は本来の目的に役立っている。当 社の活動を変更することは世界と金融システムのためにならない」と 述べた。

ゴールドマンは米銀のなかでは資産規模で5位。9月末の従業員 数は3万1700人だった。これに対し最大手のBOAは28万1863人。

ブランクフェインCEOは、「当社はだいたいにおいて、投資銀 行の枠組みを維持している。当社の従業員数が3万人で、同業他社の 多くは20万人や30万人以上の体制なのはそのためだ」と語った。

同CEOはまた、米連邦準備制度理事会(FRB)管理対象であ る銀行に転じたことで、ニューヨーク連銀の職員が毎日のように同社 内で事業をチェックしているとした上で、自己勘定投資や商品トレー ディングなどの事業活動の変更を迫られたことはないと説明。「『そ れはしてはならない』などと言われたことはない」と述べた。

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