スイス中銀:UBSからの資産、追加売却急がない考え-ヨルダン理事

スイス国立銀行(SNB、中 央銀行)のヨルダン理事は10日、同国の銀行UBSの不良資産を引 き取るために創設した安定化基金に関し、同基金資産の一段の売却は 急がない考えを示した。

ヨルダン理事はチューリヒで記者団に対し、同基金の「保有資産 にはまだ比較的大量のリスクが含まれている。資産売却に向けた展望 はやや長期的なものになる」と語った。

UBSは金融危機の影響で欧州の銀行としては最大の評価損と損 失を計上し、387億ドル相当のリスク資産をSNBの基金に移管した。 ヨルダン理事は先月、同時点でUBSにリスク資産を買い戻させるの は理にかなわないと発言していた。

ヨルダン理事によれば、現時点で同基金が被り得る損失額の上限 である「最大リスク」は250億ドル(約2兆2470億円)相当。同 理事はこの基金について最終的に利益が出るか損失が出るかを確実に 予測することはできないと述べた。その上で、資産売却の時期につい ては「市場の展開に左右される」とし、「相場動向が良好であれば、 より早い売却が可能になる」と説明した。

SNBのヒルデブラント副総裁が来年1月にロート総裁の後任と なるのに伴い、ヨルダン理事は副総裁に就任する。

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