英銀HSBCは7-9月期増益、バークレイズは減益-費用で明暗

欧州最大の銀行、英HSBCホ ールディングスは10日、2009年7-9月(第3四半期)には不良債 権が減少し、税引き前利益が前年同期に比べて増加したことを明らか にした。一方、国内同業のバークレイズの同四半期純利益は前年同期 比で54%減少した。

HSBCは第3四半期の税引き前利益が前年同期を「大幅」に上 回ったと発表。また、米国の消費者金融事業の引当金が43%減少し 21億7000万ドルになったと公表した。バークレイズの第3四半期純 利益は10億8000万ポンドと、前年同期の23億3000万ポンドから 減少した。

HSBCによると、同行の不良債権と経費は、米部門の再編が奏 功し減少した。これに対し、バークレイズの費用は増大した。同行は 投資銀行部門のバークレイズ・キャピタルで750人の人員を増やして いる。バークレイズはまた、1-9月の資産価値低下関連費用が「大 幅に」増え62億ポンドとなったことも明らかにした。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントで運用に携わるジ ェーン・コフィー氏は「バークレイズの決算内容が素晴らしく、投資 判断が引き上げられるかと思っていたが、そうはならなかった」と述 べた。一方、「HSBCはあらゆるレベルでうまくやっているよう だ」と論評した。

HSBCは03年に買収した米サブプライム(信用力の低い個人向 け)金融会社、ハウスホールド・インターナショナルからの損失が膨 らみ、今年3月に米消費者金融部門での融資を凍結した。同行の発表 によると、引当金は08年1-6月(上期)以来で最小になった。バー クレイズの第3四半期経費は前年同期比3%増え45億ポンド。HSB Cは前年同期から経費が減少した。

HSBCのダグラス・フリント最高財務責任者(CFO)は報道 関係者との電話会議で、投資銀行事業の第3四半期業績は「上期ほど 強くなかった」と語った。バークレイズ・キャピタルの収入は前期比 で減少し37億ポンドだった。同行は「季節要因」と説明した。

バークレイズによると、同行の10月のトレーディング実績は「総 じて1-9月の傾向と一致」していた。投資銀行・投資管理事業の1 -9月税引き前利益は前年同期比38%減の19億7000万ポンド。

バークレイズの財務担当ディレクターのクリス・ルーカス氏は報 道関係者との電話会議で、スペイン、ポルトガル、イタリアでのリテ ール(小口金融)事業の買収の模索を続けると述べた。HSBCによ ると、傘下のHSBCファイナンスは米国の自動車向けファイナンス 事業と10億ドル規模のローン債権をスペインのサンタンデール銀行に 売却した。

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