仏アクサによるアクサ・アジア買収提案-保険業界のM&A再燃示唆か

フランス保険会社アクサが、同 社のオーストラリア部門、アクサ・アジア・パシフィック・ホールデ ィングスに対し、豪保険会社AMPと共同で買収案を提示した。この 動きは、景気が回復へ向かい、政府救済を受けた金融機関が資産売却 の準備を整える中で、保険業界で合併・買収(M&A)の動きが再燃 する可能性を示唆するかもしれない。

アクサのドゥニ・デュベルヌ最高財務責任者(CFO)は9日の 電話会議で、株主割当増資で20億ユーロ(約2700億円)を調達す る計画を明らかにした。約100億ドル(約9000億円)規模のアク サ・アジア・パシフィックの買収や、その他の「潜在的」な買収に向 け、資金調達を図る。同社は、ポーランドやチェコ、ハンガリーの傘 下部門買収に「数億ユーロ」を投じる計画としている。

アクサのアンリ・ドカストリ最高経営責任者(CEO)は電話会 議で、企業買収について「攻めの姿勢で再始動するのに良い時期だ」 と述べた上で、「幾つかチャンスが今後あるだろう」と語った。

欧州保険3位のイタリアのゼネラリ保険は、他社が売りに出す見 込みの保険資産について、価格下落が見られればうまく利用する可能 性がある。同社のジョバンニ・ペリシノット共同CEOは9日、「価 格が高過ぎる保険資産については、財務面での持続性の観点から買収 は考えられない」と述べる一方、「割合早く保険資産が市場に出回る 公算が大きいとみており、その際は前向きに機会をとらえるだろう」 と語った。

オランダ政府から救済支援を受けた同国の金融サービス最大手 INGグループは先月、保険事業を分離する計画を明らかにした。英 政府の支援を受けたロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グル ープ(RBS)も保険部門の資産を売却する方針を示している。

時価総額で欧州最大の保険会社、独アリアンツのO・ベーテCF Oは9日、現時点で「具体的な計画」はないものの、M&Aの推移を 「非常に注意深く」見守っていくと語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE