アジアの高利回り債購入を、スプレッド縮小見通しで-フィデリティ

フィデリティ・インターナショ ナルの債券投資担当ディレクター、グレガー・カール氏は、アジアの 高利回り債の買いを推奨した。利回り格差(スプレッド)が歴史的水 準を上回っており、縮小が見込まれるためだという。

カール氏は9日、香港のブルームバーグ・オフィスでインタビュ ーに応じ、「これまでみられたような供給状態が長期間続くことはな いだろう」とし、「状況は落ち着いてくる。市場は消化不良を乗り越 え、アジアの高利回り債のスプレッドは縮小しよう」と述べた。

ブルームバーグの集計によると、日本を除くアジアの企業が今年、 ドルやユーロ、円建てで発行した社債の規模は過去最高の510億ド ル(約4兆6000億円)と、前年同期の160億ドルの3倍余り。信 用危機で銀行が融資を抑制する中で、借り手は債券での資金調達に目 を向けている。

メリルリンチの指数によると、アジアの高利回り債のスプレッド は今年、2419ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から809 bpに縮小したが、依然として2003年1月-07年12月の5年間平 均345bpを上回っている。

カール氏は、今年の資金調達ニーズを満たした借り手からの需要 が低下し、世界の社債発行が年末にかけて鈍化すると予測。アジアの 高利回り債に関しては、「利回りは現在、高い水準にある。今後調整 が見込まれるため、これは投資家にとって大きなチャンスだ」と強調 した。

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