ファンケル株2年ぶり高値、コスト削減で収益性改善-中国から世界へ

無添加化粧品が主力のファンケル 株が急騰し、一時7.6%高の1694円と2007年8月10 日以来、約2年 3カ月ぶりの高値水準を回復。全社的なコスト削減努力で営業利益率 が向上、会社側は9日付で通期業績予想を増額修正した。中国の百貨 店から取り組みを始めた無添加化粧品の販売も順調なため、アジアな どへのグローバル展開が期待された。

ファンケルが9日の取引終了後に公表した上期(4-9月)連結 決算によると、第2四半期の営業利益は前年同期比84%増の13億2400 万円となり、上期では31億2600万円と事前計画を6%上回った。コ スト削減で営業利益率を前年同期から2.6ポイント改善したことが背 景。発芽米事業や中高年向けの通販事業の赤字幅も縮小、10年3月期 の連結営業利益予想を73億円から85億円に増額した。

野村証券の繁村京一郎シニアアナリストは9日付で同社株の目標 株価を従来の1700円から1900円に引き上げた。「中国を成長ドライバ ーとした中期成長力、国内のコスト削減を評価」したという。

ファンケルは今夏に約98億円を投じ中国の販売代理店ファンタ スティック・ナチュラル・コスメティックなど2社の株式の40%を取 得、中国での関与を強めた。会社側が示した説明資料によると、下半 期6カ月間の業績寄与額は、香港が売上高45億円、営業利益6億7500 万円、中国が売上高61億円、営業利益12億円。

繁村氏は、「今後は中国が業績拡大をけん引し、『無添加』ブラン ドをグローバルブランドへ昇華させる取り組みが始まる」と指摘。同 社が中国でプレミアムブランドとして市場浸透することが可能か、美 容部員のカウンセリングノウハウを蓄積し、アジア諸国でブランドイ メージを引き上げることができるか、に注目しているという。

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