中国・韓国の海運業界支援、用船レート低迷の長期化につながる恐れ

世界の主要造船国である韓国と中 国は、貨物量の落ち込みに苦しむ海運業界を支援している。この支援 により低迷が長期化する可能性がある。

韓国は、海運業界に対し新造船の購入資金として4000億ウォン (約310億円)を出資。中国では商業銀行が融資を削減するなか、政 府が国営銀行に対し海運業界への融資拡大を要請している。世界のコ ンテナ船の約半数が籍を置くドイツも同国の最大手、ハパック・ロイ ドに救済措置を講じている。

船舶の供給過剰と貿易鈍化でコンテナ船の用船レートは7-9月 (第3四半期)に前年同期比で約30%、ばら積み船の運搬レートは 61%、それぞれ下落した。このような状況のなか、政府による支援は 船舶受注の保護につながる見通しだ。アジアのコンテナ船運航大手3 社、台湾の長栄海運(エバーグリーン・マリン)や中国遠洋運輸集団 (コスコ・ホールディングス)、シンガポールのネプチューン・オリエ ント・ラインズは、運搬レート下落の影響で今年赤字となり、フラン スのCMA・CGMなどは政府に援助を求めている。

タイの海運最大手、プレシャス・シッピングのマネジングディレ クター、カーリド・ハシム氏は「破たんすべき企業はそうさせるべき だ」と指摘。「いかなるタイプの助成も悪い知らせだ」との見方を示し た。

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