EU財務相:財政再建は出口戦略後の最優先課題-赤字は持続不可能

【記者:Jennifer Ryan and Jurjen van de Pol】

11月9日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)各国の財務相らは 9日、景気刺激策の解除は当面、時期尚早だとしながらも、膨らむ財 政赤字を抑制することをあらためて約束した。

EU議長国スウェーデンのボルグ財務相はブリュッセルで、「各国 の財政が持続不可能な方向に進んでいるのは間違いない。財政再建に 最優先で取り組むべきだ」と語った。

EUの財務相らは先月、欧州経済が戦後最悪のリセッション(景 気後退)から回復に向かう中で、政府支出による成長押し上げを図る ため、財政赤字削減を2011年になるまで見送ることで合意した。ベル ギーのレインデルス財務相はユーロ圏非公式財務相会合の終了後、「11 年は最も遅い期限だ。もっと早く着手できれば、ベルギーでそれを実 行する」と発言。欧州委員会のアルムニア委員(経済・通貨担当)も 記者会見で、財政出動による景気支援から離脱する期限を再確認した。

欧州委の予想によれば、ユーロ圏各国の財政赤字は来年、平均で 国内総生産(GDP)比6.9%と過去最大の水準に拡大し、財政規律 を定める安定・成長協定の基準(最大3%)に加盟16カ国すべてが違 反する。とりわけスペイン、アイルランド、ギリシャは今年と来年の 財政赤字がGDP比10%以上に達する見通しだ。

一方、欧州委は先月、EU加盟27カ国の政府債務残高が10年に 域内総生産(GDP)比79%に達し、翌年には83%を上回ると予測。 この日の財務相会合で討議された欧州委の文書によれば、この比率は 14年にも100%に達し、その後も上昇を続ける可能性がある。安定・ 成長協定は公的債務残高のGDP比率の上限を60%と定めている。

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