TB市場:年末償還物に大口売り、在庫入れ替えの見方も-入札控え

国庫短期証券(TB)市場では、 年末に償還する銘柄に比較的まとまった金額の売りが出た。年内物は 年末越えに比べて利回り水準が低いため、あす入札の3カ月物など高 利回りが期待できる銘柄に在庫を入れ替えるための売りとの見方も出 ていた。

市場関係者によると、TB57回債(償還12月28日)は、前回取 引された水準より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.135%で2000億 -3000億円規模の取引が成立した。来年1月や2月に償還する銘柄の 利回りは0.15-0.16%で、年内物と1.5-2.5bpの格差がある。

国内証券のTBディーラーは、投資家の需要が強いとみられてい た年内物にまとまった売りが出たことで意外感があったという。あす の3カ月物入札については、平均利回りが0.16%台に乗せるかが焦点 だと言い、入札前日に入れ替えの売りが出た可能性もあるという。

前週のTB3カ月物入札は、需給悪化懸念を背景に最高利回りが

0.1602%、平均利回りは0.1583%と約3カ月半ぶりの高水準を記録。 その後も0.1575%の売り注文が多く提示されている。東短リサーチの 寺田寿明研究員は、あすの入札について「0.165%付近まで上昇しても おかしくない」との見方を示した。

この日は年内償還物のまとまった売りが出たが、投資家の買いも 多く、利回りに大きな変動はなかった。足元のレポ(現金担保付債券 貸借)金利は、準備預金の積み最終日にあたる13日の受け渡し分も

0.125-0.135%程度で安定推移しており、年内の運用資金は潤沢だと いう。

金利先物は堅調

ユーロ円3カ月金利先物相場は堅調(金利は低下)。前週末の20 カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が景気回復を促す低金 利の継続で合意したうえ、TIBOR(東京銀行間貸出金利)の低下 が継続。午後に債券相場が上昇した影響も受けた。

中心限月2010年6月物は午後に買いが一段と強まり、前日比

0.015ポイント高い99.545まで上昇した。最近の相場の流れを見ると、 10月8日の高値99.585から10月27日の安値99.490まで下落した後 の半値戻しとなっている。

国内証券の短期商品ディーラーは、米国のドル3カ月金利先物が 非常に堅調だと指摘したうえで、各国の低金利の継続が長期化するか を試す相場をやっているという。

週末のG20財務相・中央銀行総裁会議は、景気回復が定着するま で低金利と過去最大規模の財政支出を維持することで合意した。前週 5日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、政策金利を「長期に わたり異例な低水準」に維持する方針が改めて示されていた。

金先の原資産であるユーロ円TIBOR3カ月物は緩やかな低下 を続けた。来月に最終売買を迎える09年12月物は99.500(0.5%)付 近で上値が重く、TIBORの低下余地を見極める状況だ。

翌日物は0.10%前後

無担保コール翌日物は0.10%前後で推移した。朝方は一部の大手 行や信託、地銀などの調達で0.105%を中心に取引されたが、午後に入 ると0.09%付近まで低下した。

この日はTB6カ月物と10年債の発行日だったうえ、準備預金の 積み最終日を13日に控え、調達需要に底堅さもあった。ただ、全体の 積みの進ちょく率かい離幅は平均対比プラス5%と順調で、5日に国 から地方交付税交付金の支払いを受けた地銀は資金繰りに余裕がある。

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