欧州委:米オラクルのサン買収、競争法違反の懸念あると警告

欧州連合(EU)の行政執行機関 である欧州委員会は、データベース・ソフトウエア世界最大手の米オ ラクルがサーバー大手サン・マイクロシステムズを総額74億ドル(約 6660億円)で買収する計画について、EU競争法(独占禁止法)に違 反する恐れがあると警告を発した。

サンが9日、監督当局への届け出で明らかにしたもので、欧州委 は買収に異議を唱える警告書の中で、オラクルがサン傘下のデータベ ース・ソフトウエア会社MySQLを手中に収めた場合、競争を阻害 する懸念が生じると指摘した。

オラクルのラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)は9月22 日、MySQLは企業が主にウェブページ運営のために利用しており、 オラクルのデータベース・ソフトウエア事業とは競合関係にないと説 明。EUの調査に伴う買収手続きの遅れで、サンは毎月約1億ドルの 損失を被っていると述べ、中小企業向けの売り上げ増を図る上で重要 なMySQLを売却する考えがないと強調していた。

オラクルはこの日公表した発表文で、サン買収が「高性能サーバ ー市場での競争に不可欠」とした上で、欧州委の警告書は「データベ ース市場の競争に関する深刻な誤解」を示すものだと反論した。警告 書はオラクルにEUへの譲歩を迫る圧力を掛けるものだが、欧州委が 買収阻止に動くことを必ずしも保証するわけではない。

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