ユーロ高継続か、投機家は2年で最も強気-景気回復ドイツに痛みなし

ドイツ通貨マルクが欧州単一通貨 ユーロに取って代わられてから10年余り。同国経済は輸出主導で回 復し、記録的なユーロ上昇を抑えようとするトリシェ欧州中央銀行(E CB)の試みが脅かされている。

投機家は、ここ約2年でユーロ相場に最も強気だ。8カ月で20% 上昇したユーロだが、このユーロ高局面はユーロ圏最大の経済大国で あるドイツに悪影響をもたらすまで止まらないとみている。スペイン やフランス、ポルトガルは自国製品の海外での価格競争力を向上させ るためユーロ安を求めているものの、ブルームバーグ・ニュースがスト ラテジスト47人を対象に実施した調査では、32人が年末あるいは来 年3月末までのユーロ高を見込んでいた。先週末の相場は1ユーロ=

1.4847ドル。

欧州がリセッション(景気後退)から抜け出そうとするなか、統 一通貨ユーロがあつれきをもたらしている。ユーロ圏で景気回復を主 導するドイツが、ユーロ安に向かわせる圧力を緩和してしまうからだ。 トリシェECB総裁は10月15日に強いドルが「非常に重要だ」と言 明したが、その翌日にはグッテンベルク独経済技術相(当時)が同国 の競争力は「ドル相場に左右されないため、懸念材料はない」と表明 した。

ドイツ銀行の通貨戦略グローバル責任者、バイラル・ハフィーツ 氏は「世界の経済成長がドイツの輸出産業を助け、為替に対し以前よ り敏感ではなくなった」と語り、「ドイツは少なくとも1ユーロ=1.55 ドルに達するまではユーロ高を心配しないだろう」との見方を示した。

ブルームバーグがモニターするインプライドボラティリティ(予 想変動率)によると、6日のオプション取引ではユーロ相場が来年3 月末までに4%上昇して1ユーロ=1.55ドルに達する確率は約60% と示唆された。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、 ヘッジファンド含む大手投機家が9月と10月にユーロ高を見込んで 手掛けた先物やオプション取引はユーロ安を見込んだポジションの倍 以上に達し、この比率は2007年11月以降最も強気となっている。

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