利上げ前6カ月間の株式相場、大幅な上昇に期待-市場参加者の見方

各国の中央銀行が近く利上げに着 手することへの懸念から、世界の株式相場は信用危機が最悪期に達し て以降、最速のペースで下落している。しかし過去30年を振り返ると、 利上げ観測はむしろ大幅な株価上昇につながることが多かったようだ。

日米独の株価指数は10月19日以降、平均4.4%下落した。背景 にあったのは、世界経済が十分回復する前に各国が刺激措置を打ち切 るとの観測だ。一方、ブルームバーグの集計データによると、各国が 利上げ局面入りする前の6カ月間に株式相場が上昇した割合は92%、 つまり100回中92回だ。

世界各国の政府が計12兆ドル規模の景気刺激措置を講じたのを 受け、MSCI世界指数は今年3月以降これまでに64%上昇したが、 フェデレーテッド・インベスターズやルネサンス・ファイナンシャル、 シティグループによると、株式相場は今後もさらに上昇する可能性が 高い。

「今こそ株を買うべきだ」と言うフェデレーテッドの株式ストラ テジスト、リンダ・デュッセル氏は、各国中銀が利上げを実施する前 に株式相場が上昇するのは、市場でまず景気拡大への期待感が高まる ためだと指摘する。

ブルームバーグのデータによると、米連邦準備制度理事会(FR B)による過去5回の利上げ前6カ月のS&P500種株価指数の上昇 率は平均8.4%だった。1988年以降で見ると、ドイツのDAX指数は 利上げ前6カ月の上昇率が平均9%。73年以降の日経平均株価は同

8.3%だった。

米シティグループの米国株担当チーフストラテジスト、トビア ス・レブコビッチ氏は、10月28日付の顧客向けリポートで「投資家 の間には利上げ時には株式相場が必ず下落するという共通の誤解があ るようだ」と指摘。「フェデラルファンド(FF)金利の上昇が必ずし も株式相場の悪材料になるとは思わない」と言明した。

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