三菱レ株が続落、為替差損や減損損失で通期赤字額が拡大へ-無配決定

三菱レイヨンの株価が前週末比

4.3%安の290円まで売られ5営業日続落。上半期に発生した為替差損 や海外子会社の固定資産の減損損失などが響き、今期(2010年3月 期)の連結最終赤字が拡大する見通しとなった。未定としてきた年間配 当もゼロとする方針が示され、投資家の失望売りが優勢となった。

6日公表の修正業績予想によると、連結最終赤字は85億円と、従 来予想から75億円膨らむ見通し。景気の失速懸念があるとしたほか、 上半期に計上した46億円の為替差損が収益を下押しする。前回5億円 の黒字としていた経常損益計画は70億円の赤字に修正した。

CLSAアジアパシフィック・マーケッツの黒澤真シニアアナリス トは、三菱レ株のこの日の株価動向について、「今期は表面上の数値が 最悪となるため、売りが先行したのだろう」と述べた。

会社側は通期の営業損益予想を46億円の黒字(前期実績は76億円 の赤字)で据え置いた。黒澤氏は「MMA(メタクリル酸メチル)モノ マーのスプレッドが足元で改善しているうえ、炭素繊維事業もスポー ツ・レジャーの在庫調整が一巡し、ここから悪くなるような状況ではな い」と分析、計画達成は十分可能とみていた。

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