【個別銘柄】電力、KDDI、損保、クボタ、NOK、三菱レ、電化

東京株式相場の材料銘柄の終値は以 下の通り。

電力・ガス株:東京電力(9501)が先週末比3.6%安の2115円とな るなど、TOPIXの業種別下落寄与度で33業種中、1位となった。国 債増発による需給懸念から長期金利が上昇傾向にあり、金利負担の増加 懸念から売られた。

KDDI(9433):1.7%安の45万8000円。午前に発表された10 月 の携帯電話加入者純増数は2万7500件となり、9月の10万2300件から 大幅に鈍化。10年3月期業績の未達懸念から売りが増えた。アステラス 製薬(4503)と並び、日経平均株価の下落寄与度1位。

NTT(9432):1.6%安の3680円。7日付の日本経済新聞朝刊によ ると、4-9月期の連結営業利益(米国会計基準)は前年同期比15%減 の6300億円前後だったもよう。主力の携帯電話事業が音声収入の落ち込 みなどで2けたの減益だったほか、法人向けのシステム構築事業も振る わなかったという。

損保株:東京海上ホールディングス(8766)が4.3%高の2445 円と なり、三井住友海上グループホールディングス(8725)、あいおい損害保 険(8761)、ニッセイ同和損害保険(8759)もそろって急伸。いずれも自 然災害が想定を下回ったことなどを理由に、4-9月の連結純利益が従 来予想を上回ったもようと前週末に発表。業績期待の買いが増えた。東 証1部33業種の保険指数は、業種別上昇率でトップ。

クボタ(6326):8%高の766円。2010年3月期の連結純利益(米 国会計基準)は前期比14%減の415億円と、従来予想の400億円を上回 る見通しと前週末に発表。主力の内燃機器関連では、中国でコンバイン や田植機、タイでは農村の人手不足を背景としてトラクターやコンバイ ンが伸びている。大和証券SMBCでは上半期業績で同社の収益力の高 さが示されたとし、11年3月期ベースでPER(株価収益率)17倍強の 株価水準は依然割安と強調。

NOK(7240):11%安の1057円。午後2時の業績発表では、4- 9月期の連結営業赤字が従来予想の26億円を上回る41億9000万円とな った。未実現利益の消去額などについて、見積もり違いなどがあったた めという。通期業績予想も引き下げた。

三菱レイヨン(3404):4.6%安の289円と急落。景気失速懸念や4 -9月期に発生した為替差損、固定資産の減損損失の影響から、10年3 月期の連結最終赤字予想を従来の10億円から85億円へと下方修正した。 未定としていた期末配当予想もゼロとした。

トクヤマ(4043):4%安の530円。従来前提としていた下半期の需 要回復が見込めないと判断、10年3月期の連結営業利益予想を200 億円 から150億円(前期比34%減)へ引き下げた。三菱UFJ証券ではある 程度の未達は予想していたとしながらも、下方修正幅は想定以上でネガ ティブサプライズと指摘。

シチズンホールディングス(7762):7.8%高の526円。10年3月期 の連結営業利益予想を従来の30億円から55億円(前期比3.9倍)へと 引き上げた。売上高は従来計画を5.7%下回るが、固定費削減効果が利 益を大きく押し上げる見込み。野村証券では、コスト構造の改善は著し く、中期に向け時計の針が動き始めたと評価、投資判断を「2(中立)」 から「1(買い)」へ上げた。

エー・アンド・デイ(7745):8%安の359円。民間企業の設備投資 抑制から試験機などの売り上げが予想を下回るほか、ロシアの景気回復 の遅れで家庭用血圧計も計画に届かず、10年3月期連結営業損益は従来 の13億8000万円の黒字予想が一転、13億4000万円の赤字に転落する 見通し。

プロミス(8574):5%安の703円。格付け会社のムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスは6日、同社の長期発行体格付けと長期無担保 債務格付けを「A3」から「Baa1」に下げ、引き続き引き下げ方向で 見直すと発表した。

みらかホールディングス(4544):7%高の3040円。10年3月期の 連結営業利益予想を従来の157億円から180億円へ増額修正した。上期 でインフルエンザ関連製品の販売が増えたほか、固定費の減少などが予 想を大きく上回ったため。JPモルガン証券では、インフルキットの追 加貢献が小さく、修正の主要因が検査薬売上増や受託臨床事業のコスト 削減なのはポジティブと指摘。

NECネッツアイ(1973):5.4%高の1172円。三菱UFJ証券では、 上半期決算発表であらためてファンダメンタルズの良さが確認されたと し、投資判断を「3(市場平均並み)」から「2(アウトパフォーム)」 へ引き上げた。

電気化学工業(4061):5.2%高の364円。野村証券では新型インフ ルエンザワクチンの貢献を新たに織り込み、業績予想を増額。投資判断 「1(買い)」を強調するとともに、目標株価を460円から500円へ引き 上げた。

太陽誘電(6976):4.7%安の942円。携帯電話やパソコンなどで大 規模な生産調整の反動が出ているほか、コンデンサを主体とした電子部 品受注が想定を上回る回復を見せ、10年3月期の連結営業利益予想を従 来のゼロから35億円へ上方修正した。UBS証券では修正内容について 「想定通りの水準だが、第2四半期実績を考えるとやや保守的」と指摘、 失望売りが増えた。

タムラ製作所(6768):3.9%安の268円。10年3月期の連結純損益 予想を1億円の黒字から4億円の赤字へと下方修正。電子部品関連や設 備機器関連などで売り上げが低迷、原材料価格の上昇やグループ会社の 閉鎖に伴う特別損失の計上も響く。

ローランド(7944):主力の大証1部で6.8%安の903円。北米中心 に電子楽器事業の回復が予想より緩やかなことから、10年3月期の連結 営業損益予想を8億円の黒字から17億円の赤字へと下方修正した。業績 の一段の悪化を不安視した売りが膨らんだ。

住友信託銀行(8403):1.3%高の482円。中央三井トラスト・ホー ルディングス(8309)と11年4月をめどに経営統合すると6日に発表。 持ち株会社傘下に信託銀行を収め、1年後に合併させる。単純合算の信 託財産は118兆円と、最大手の三菱UFJ信託銀行(101兆円)を抜き、 メガ信託銀の誕生となる。シティグループ証券では相互の強みを生かし たシナジーは期待できるとし、統合はポジティブだと評価。中央三井H も1%高の316円と堅調。

タチエス(7239):7.6%高の764円。自動車座席の売上高が想定よ り増加した上、費用削減の効果も加わり、10年3月期の連結営業利益は 25億円(従来予想4億円)に急増する見通し、と前週末に発表した。

日本橋梁(5912):21%高の284円と急反発し、東証1部の値上がり 率1位。既存工事のコスト削減活動の効果などから、4-9月期の単独 純利益が1700万円(従来予想1000万円)になったもよう、と6日に発 表した。

チムニー(3362):19%(300円)の1890円と、値幅制限いっぱい のストップ高買い気配のまま終了。MBO(経営陣による企業買収)で 株式を非公開化する、と6日に発表。株式公開買い付け(TOB)価格 2260円にさや寄せする展開となった。

デジタルアーツ(2326):8.2%(5000円)高の6万5700円ストッ プ高。いちよし経済研究所では、政権交代に伴う補正予算の見直しなど で自治体や学校向け受注が一時的に停滞しているものの、中期的にはフ ィルタリングソフトの潜在需要が顕在化する中で成長が期待されるとし、 投資判断を「B(中立)」から「A(買い)」へ引き上げた。

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