今週の米経済指標:貿易赤字は増加へ-製品輸入の需要拡大反映か

今週発表の米経済指標では、9月 の貿易赤字が増加し、景気が拡大する中で石油・自動車輸入の需要の 高まりが反映されることになりそうだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた60人のエコノミスト予想 (中央値)によると、米商務省が13日発表する9月の貿易収支は318 億ドルの赤字と、前月の307億ドルから赤字幅が拡大する見通し。労 働省が同じ日に発表する10月の輸入物価指数は3カ月連続の上昇が 見込まれている。

政府の景気刺激策がこれまでのところ、雇用情勢悪化の悪影響を 和らげているおかげで、個人や企業は支出を増やすことが可能になっ ており、海外からの製品輸入が促進されているもようだ。アジアと欧 州の景気拡大やドル安が米製品に対する需要を押し上げ、輸出も増え ることが予想される。

三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキ ー氏(ニューヨーク在勤)は「世界経済は持ち直している」と述べ、 「米国の消費者が戻ってきており、貿易赤字も元に戻り始めている」 と指摘した。

国際貿易の低迷で、5月の貿易赤字は260億ドルと、1999年11 月以来の低水準にとどまった。米国で今年、輸入が輸出を上回るペー スで減少していることが背景にある。

10月の輸入物価指数は、原油相場高の影響で前月比1%上昇とな る見通しだ。一方、前年同月比では5.6%の低下と予想されている。

雇用市場は悪化が続いているものの、景気改善で消費者信頼感は 押し上げられる可能性がある。13日発表の11月のロイター・ミシガ ン大学消費者マインド指数(速報値)は71と、前月の70.6から上昇 するものとみられる。

労働省が12日発表する先週の新規失業保険申請件数は51万件と、 前週の51万2000件から減少し、1月以来の低い数字になると見込ま れている。

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