G20:「均衡成長」へ向け工程表、景気刺激策継続で合意

英スコットランドのセントア ンドルーズで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀 行総裁会議は7日午後、世界経済のバランスを取り戻すための工 程表をまとめて閉幕した。また、戦後最悪の危機の再発防止に向 けた広範な戦略の一環として、金融取引に課税する案を協議した。

議長国・英国のブラウン首相は各国の金融当局に対し、「公的 資金不足に対処するため、財政赤字削減に向けた確かな中期計画 が必要だ」と指摘。過去60年で最悪のリセッション(景気後退) の後、現時点では「世界経済の自律回復へ向けなお微妙な状態に ある」と述べた。

G20の政策当局者は景気刺激策の解除を急ぎすぎて景気回復 の芽を摘むことを回避する一方で、刺激策に伴う財政赤字を長期 間放置して、市場金利上昇を招くことを警戒している。

声明は「われわれの一致した危機対応により経済・金融情勢 は改善されてきた。しかし、回復は平坦ではなく、なお支援策に 依存しており、失業者の増加は大きな懸念事項だ」と指摘。「景気 回復が確かなものとなるまで景気支援策を維持することで合意し た」と明記した。

1月末までに計画を提出

G20が発表した声明によると、各国政府は来年1月末までに 自国の経済プログラムを国際通貨基金(IMF)に提出する。不 均衡な貿易や資本取引の是正に向けたより具体的な計画は、来年 11月に韓国で開かれるG20首脳会議で提出される見通し。

G20声明には為替レートに関する内容は盛り込まれなかった ものの、会合では中国人民元をめぐって緊迫した議論が戦わされ た。欧州や日本が人民元の上昇容認求めたのに対し、中国人民銀 行(中央銀行)の周小川総裁はこの要請をかわした。

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