11月6日の米国マーケットサマリー:株上昇、金は一時1100ドル台

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4847 1.4871 ドル/円 89.94 90.71 ユーロ/円 133.54 134.92

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,023.19 +17.23 +.2% S&P500種 1,069.30 +2.67 +.3% ナスダック総合指数 2,112.44 +7.12 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .85% -.02 米国債10年物 3.50% -.02 米国債30年物 4.40% -.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,095.70 +6.40 +.59% 原油先物 (ドル/バレル) 77.67 -1.95 -2.45%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で下落。米失業率が

10.2%に上昇したことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の超 低金利政策が来年も続くとの観測が強まった。

フィッシャー・フランシス・ツリーズ・アンド・ワッツ(ニュー ヨーク)の資産運用担当者、デービッド・ティーン氏は失業率につい て、「短期的には、景気回復の不確実性を高める。また、長期にわた り低金利が必要であるとの見方を補強する」と指摘。「来年の半ばま で潤沢な流動性が供給されるとの見通しを確実にするものだ」と述べ た。

カナダ・ドルは対米ドルで月初来の大幅安。カナダの雇用者数が 10月に予想外に減少したことに反応した。メキシコ・ペソとノルウ ェー・クローネはともに円に対して下落。米雇用統計を受け、高利回 り資産の保有を減らす動きが活発になるとの見方が広がった。

ニューヨーク時間午後2時13分現在、ドルは対円で1%安の1 ドル=89円83銭(前日は同90円71銭)。ユーロは対円で1.2% 安の1ユーロ=133円27銭(前日は同134円92銭)。ドルは対ユ ーロで1ユーロ=1.4836ドル(前日は同1.4871ドル)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。10月の米失業率が1983年以降で初めて 10%を上回ったものの、アナリストらによる複合大手ゼネラル・エレ クトリック(GE)や百貨店メーシーズの投資判断引き上げが材料視 され、買い優勢となった。

GEはダウ工業株30種平均銘柄の中で最大の値上がり。アナリ ストは金融部門のリスクが縮小したと指摘した。JPモルガン・チェ ースが百貨店メーシーズの8-10月期利益はアナリスト予想を上回 るとの見方を示したことが好感され、メーシーズも値上がりした。

米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門雇用 者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比で19万人減少。これが 嫌気されS&P500種株価指数は一時0.7%下落したが、その後反発 し前日比プラスで取引を終えた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.3%上昇の1069.30。週間ベースでは3.2%上昇し た。ダウ工業株30種平均は17.46ドル(0.2%)高の10023.42 ドル。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比2.8%安の1バレル=77.43ドルで終了した。またCOMEX 部門の金先物相場12月限は一時、オンス当たり1100ドルを突破し、 史上最高値を更新した。

セキュリティー・グローバル・インベスターズ(ニューヨーク 州アービングトン)の運用担当者、マーク・ブロンゾ氏は、「失業率 が悪化しても株価が上昇するということは、失業率のピークは近いと 市場参加者が予想していることを示唆する。確かに悪い内容だったが、 これ以上悪化することはないだろうとの見方が広がっている」と語っ た。

◎米国債市場

米国債市場では2年債が上昇。利回りは5月以来の最低に低下し た。10月の失業率が26年ぶりの高水準となる10.2%に上昇したた め、米連邦公開市場委員会(FOMC)が長期にわたり政策金利を引 き上げないとの見方が強まり、買いが優勢になった。

2年債は週間ベースで2週連続で上昇。雇用統計では非農業部門 雇用者数が前月比で19万人減少。雇用者数の純減幅はブルームバー グ・ニュース集計のエコノミスト予想中央値(17万5000人減)を 上回った。2年債と10年債の利回り差は2.70ポイントと、7月27 日以降で最大に拡大した。来週に総額810億ドルの中長期国債入札を 控えていることが背景。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォーキ ー)で約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ミューラー氏は「雇 用統計が安定し、さらには改善しない限り、米金融当局は何も政策を 変えないだろう。回復のペースは鈍くなるだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時25分現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し、0.85%。一時は5月21日以来で最低と なる0.8321%まで低下した。2年債価格(表面利率1%、償還 2011年10月)は2/32高の100 9/32。利回りは週間では4bp 低下した。10年債利回りは3.52%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場はオンス当たり1100ドルを突破し、史 上最高値を更新した。米国の低金利がドルの価値を押し下げるとの観 測が広がったことで、代替投資先としての金の魅力が高まった。

金先物相場は一時オンス当たり1101.90ドルを付けた。年間ベ ースでも9年連続上昇となりそうだ。主要6通貨に対するインターコ ンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は今年6.8%安。米連邦公 開市場委員会(FOMC)は持続的な経済成長につなげるため、政策 金利を0%-0.25%のレンジに長期間据え置くとの見方が背景にあ る。

MFグローバルのアナリスト、トム・ポーリッキ氏(シカゴ在 勤)は「米政府が財政赤字の激増をやめるまで、ドルは引き続き下落 し、金は上昇し続けるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比6.40ドル(0.6%)高の1オンス=1095.70 ドルで取引を終了した。5日続伸となり終値でも最高値。年初来では 24%値上がり。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は大幅安。米労働省が6日発表した10月 の雇用統計で失業率が26年ぶり高水準に上昇したことを受け、燃料 消費が来年回復するとの観測が後退した。

一時は前日比3.7%安まで下げた。10月の雇用統計では非農業 部門雇用者数が前月比19万人減少、失業率は10.2%に上昇した。 米エネルギー省が4日発表したリポートによると、10月30日終了週 までの4週間の米燃料需要は前年同期比4.5%減少した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、 「雇用統計を受け、景気が2番底に陥るとの懸念が広がっている」と し、「これは原油のような商品の消費に関しては悪い兆候だ」との見 方を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比2.19ドル(2.75%)安の1バレル=77.43ドルで終了した。

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