11月6日の欧州マーケットサマリー:株が3日続伸、銀行株がけん引

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4836 1.4871 ドル/円 89.80 90.71 ユーロ/円 133.22 134.92

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 241.06 +.54 +.2% 英FT100 5,142.72 +17.08 +.3% 独DAX 5,488.25 +7.33 +.1% 仏CAC40 3,707.29 -1.44 -.0%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.27% -.04 独国債10年物 3.37% +.02 英国債10年物 3.88% +.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,096.75 +7.75 +.71% 原油 北海ブレント 75.30 -2.69 -3.45%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は3日続伸。過去7週間では最長の連続高となった。 米失業率が26年ぶり高水準に上昇したものの、銀行株が堅調に推移 し相場全体を支えた。

アイルランド銀行2位のアライド・アイリッシュ銀行と英銀ロイ ヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)が急伸し、 銀行株の上昇をけん引。欧州3位の航空会社、英ブリティッシュ・エ アウェイズ(BA)も大幅高。輸送量と航空運賃が安定化したと明ら かにした。

一方、世界最大のセメントメーカー、仏ラファルジュは安い。7 -9月(第3四半期)決算は減益となり、セメントの売上高見通しを 引き下げたことが嫌気された。

ダウ欧州600指数は前日比0.2%高の241.06で引けた。週間 ベースでは1.7%上昇と、3週間ぶりの値上がり。米労働省が発表し た10月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季 節調整済み)は前月比で19万人減少。雇用者数の純減幅はブルーム バーグ・ニュース集計のエコノミスト予想中央値(17万5000人 減)を上回った。家計調査に基づく10月の失業率は10.2%。

ニューフリズOBC(パリ)のファンドマネジャー、エマニュエ ル・スープル氏は、「市場はこの統計数値を消化した後、それほど悪 い内容ではなかったと判断した」と指摘。「この数値は今後の雇用悪 化を示唆しているのではなく、過去について示している」と述べた。

この日は、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が スコットランドのセントアンドルーズで開幕する。ダーリング英財務 相は、世界の主要国の景気が回復に向かう中で、20カ国・地域(G 20)が資産価格のバブルに対処する方法を考案する必要があると訴 えた。

6日の西欧市場では、18カ国中10カ国で主要株価指数が上昇。 ダウ・ユーロ50種指数は前日比ほぼ変わらず、ダウ・欧州50種指 数は0.2%上げた。

◎欧州債券市場

今週の欧州債市場では、ドイツ2年債と10年債の利回り格差 (スプレッド)が過去6週間で最大となった。景気回復の兆候が増え ているにもかかわらず、欧州中央銀行(ECB)が金利を据え置き続 けるとの観測が広がったことが背景にある。

独10年債相場は週間ベースで下落した。ドイツ経済技術省が6 日発表した9月の製造業新規受注指数は前月比0.9%上昇し、7カ月 連続で前月からの上昇となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト調査では1.0%上昇が予想されていた。欧州中央銀行 (ECB)のトリシェ総裁が前日、「今後には恐らく起伏があるだろ う」と述べ、非伝統的措置からの引き揚げは「段階的」になるとの見 方を示したことも材料視された。また、ダウ欧州600指数が3週ぶり に上昇したことも国債需要を後退させた。

コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ピーター・シャフリク氏 (ロンドン在勤)は「国債相場は2つの相反するマクロ経済要素の間 で板ばさみとなっている。一つは低金利が長期化することで、もう一 つは景気が回復循環にあることだ」と指摘し、「トリシェ総裁はこう した2つの要因のいずれかに傾いていると思われないよう上手に切り 抜けている。現時の市場の状況はこのためだ」と語った。

ロンドン時間午後5時24分現在、独10年債利回りは前日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.37%。週間ベ ースでは14bp上げた。同国債(表面利率3.5%、2019年7月償 還)価格は前日比0.17ポイント下げ101.07。同2年債利回りは

1.27%と、前日から3bp低下した。前週末比では2bpの低下と なった。

10年債と2年債のスプレッドは6bp拡大の210bpと、9月 24日以来の最大となった。

◎英国債市場

英国債市場では2年債相場が上昇。この日発表された10月の米 雇用統計で失業率が10%台に上昇し、世界の景気回復が勢いを増す のが困難になるとの観測が広がった。

この日の10年債相場は下落し、週間ベースでは1月以降で最大 の下げとなった。イングランド銀行が5日に資産買い取りプログラム の規模を拡大したが、エコノミスト予想より小幅だったことが材料視 された。米労働省が6日に発表した10月の失業率は10.2%と、26 年ぶり高水準となった。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ スタメンコビッチ氏は「米雇用統計は労働市場環境が依然として脆弱 (ぜいじゃく)なことを示唆し、これが英国債への支援要因となっ た」と語った。

2年債利回りはロンドン時間午後5時31分現在、前日比7ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.82%。同国債(表 面利率4.25%、2011年3月償還)価格は0.07ポイント上げ

104.51。一方、10年債利回りは3.89%と、前日から3bp上昇し た。前週末比では27bp上昇し、1月23日終了週依以来で最大の 上げとなった。

10年債と2年債の利回り格差(スプレッド)は10bp拡大し 306bpと、1992年以来の最大となった。

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