欧州債(6日):ドイツ国債のスプレッド拡大-低金利長期化の観測で

今週の欧州債市場では、ドイツ2 年債と10年債の利回り格差(スプレッド)が過去6週間で最大となっ た。景気回復の兆候が増えているにもかかわらず、欧州中央銀行(E CB)が金利を据え置き続けるとの観測が広がったことが背景にある。

独10年債相場は週間ベースで下落した。ドイツ経済技術省が6日 発表した9月の製造業新規受注指数は前月比0.9%上昇し、7カ月連 続で前月からの上昇となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト調査では1.0%上昇が予想されていた。欧州中央銀行 (ECB)のトリシェ総裁が前日、「今後には恐らく起伏があるだろ う」と述べ、非伝統的措置からの引き揚げは「段階的」になるとの見 方を示したことも材料視された。また、ダウ欧州600指数が3週ぶり に上昇したことも国債需要を後退させた。

コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ピーター・シャフリク氏 (ロンドン在勤)は「国債相場は2つの相反するマクロ経済要素の間 で板ばさみとなっている。一つは低金利が長期化することで、もう一 つは景気が回復循環にあることだ」と指摘し、「トリシェ総裁はこう した2つの要因のいずれかに傾いていると思われないよう上手に切り 抜けている。現時の市場の状況はこのためだ」と語った。

ロンドン時間午後5時24分現在、独10年債利回りは前日比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.37%。週間ベー スでは14bp上げた。同国債(表面利率3.5%、2019年7月償還) 価格は前日比0.17ポイント下げ101.07。同2年債利回りは1.27% と、前日から3bp低下した。前週末比では2bpの低下となった。

10年債と2年債のスプレッドは6bp拡大の210bpと、9月 24日以来の最大となった。

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