10月米雇用統計:19万人減-失業率は10%台に上昇

米労働省が6日に発表した10月 の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済 み)は前月比で19万人減少。雇用者数の純減幅はブルームバーグ・ ニュース集計のエコノミスト予想中央値(17万5000人減)を上回っ た。前月は21万9000人減と速報値の26万3000人減から修正さ れた。

家計調査に基づく10月の失業率は10.2%と、26年ぶりの高水 準に上昇した。10%を超えるのは1983年以来で初めて。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想は9.9%だった。前月は9.8%。

ウニクレディト・リサーチのエコノミスト、ハーム・バンドホル ツ氏(ニューヨーク在勤)は「11月と12月の雇用者数も非常に悪い 内容になるのは確実だ。企業が近く雇用を拡大するとはみていない」 と述べた。

製造業部門では6万1000人の雇用が減少した。前月は4万 5000人減少。10月のエコノミスト予想は4万2000人減だった。自 動車・同部品部門は4600人増加した。

建設部門は6万2000人減(前月は6万8000人減)、金融機関 は8000人減(前月9000人減)だった。

銀行や保険会社、レストランや小売業者を含む広義のサービス業 は6万1000人減と、マイナス幅は前月の10万5000人から縮小し た。内訳の小売りは3万9800人減、前月は4万4200人の減少だっ た。政府機関の雇用は前月から変わらずとなった。

隠れ失業者も急増

失業者に加え、経済悪化が原因でパートタイムを余儀なくされた 労働者や過去1年間に就職活動をしたものの、現在職探しをあきらめ た人を含む広義の失業率は17.5%(前月17.0%)と、過去最高水準 に達した。

10月の雇用統計には明るい部分もある。雇用者数は8、9両月で 9万1000人上方修正された。派遣労働者は3万4000人増と、3カ 月連続のプラスとなった。派遣労働者は雇用全体に先駆けて好転する ことが多い。企業が恒久的な雇用を増やすほど需要が持続するかどう か確信を持てないことが背景。

10月の平均週労働時間は33時間と、前月に続き過去最低に並ん だ。一方、平均週給は617.76ドル(前月616.11ドル)に増加した。

平均時給では前年同月比2.4%増加。2004年以降で最低の伸び となった。

メリルリンチの北米経済担当責任者、イーサン・ハリス氏はブル ームバーグテレビジョンとのインタビューで「失業率の上昇は非常に 厄介だ。景気回復の早い段階に失業率がこれほどの高水準に上昇した ことは大きな後退だと言える」と指摘した。

ご覧ください。

原題:U.S. Economy: Unemployment Jumps to 10.2%,

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