外国人2カ月ぶり日本株買い越す、テクニカル要因影響-10月需給

東京証券取引所が6日発表した 10月(5-30日)の投資部門別売買動向によると、東京、大阪、名 古屋3市場の1・2部合計で、外国人投資家は2カ月ぶりに日本株を 買い越し、買越額は7302億円だった。9月は1242億円の売り越し。

大和総研の土屋貴裕ストラテジストは、「リスクヘッジ目的の先 物売買などが絡んだテクニカルな要因で押し上げられた側面が強く、 海外勢の買い意欲は数字に見られるほど強くない」と話している。

同時に東証が公表したTOPIXなどの株価指数先物の取引状況 では海外勢が446億円の売り越し。大阪証券取引所が発表した日経 225先物の取引状況でも、差し引き854億円の売り越しだった。土 屋氏は、外国人の先物売買と同方向になる傾向が強い証券自己が 3587億円売り越した点に言及。外国人の日本株買いは、「短期的な トレーディング取引と海外株動向などに左右されている状況」との見 方を示した。

10月の日経平均株価は月間騰落率がマイナス1%と、2カ月連 続で下落した。米国企業の7-9月期決算発表が総じて良好な内容だ ったことが好感され、ハイテク株などを中心に買いが先行。しかし下 旬には、国内外でマクロ経済環境に不透明感が漂い、一転して売りが かさんだ。

国内勢の多くは売り手で、信託銀行が2854億円、個人投資家が 978億円、事業法人が286億円、生保・損保が170億円、都銀・地 銀等が246億円のそれぞれ売り越し。買い主体では投資信託が481 億円を買い越した。

信託銀の売りについて、「日本株のウエートを落とした企業年金 からの断続的な売りが出ているほか、ゆうちょ銀行やかんぽ生保など による益出しも影響した」との見方を土屋氏は示している。

第4週は外国人と個人がそろって買い

一方、10月第4週(26-30日)の投資部門別動向は、外国人が 5週連続で買い越した。ただ買越額は313億円で、前の週(1198億 円)から縮小。個人は4週ぶりに買い越し、買越額は681億円だっ た。投資信託は2週連続で売り越し、売越額は471億円。

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