独ヘッドファンド会社K1の捜査、JPモルガンの精査が発端-関係者

米銀JPモルガン・チェースは昨 年買収した米証券会社ベアー・スターンズの帳簿に気になる記載を見 つけた。これまで誰も聞いたことがない複数のヘッジファンドに投資 するドイツのK1グループに巨額融資していた内容だった。

事情に詳しい関係者1人によると、JPモルガンによるベアー・ スターンズの資金の流れの追跡がK1に対する国際的な刑事捜査と創 業者ヘルムート・キーナー容疑者の逮捕につながった。JPモルガン はK1に融資した少なくとも3行の一部で、総額4億ドル(約363億 円)の損失のうち、約1億ドルの被害に直面しているという。この事 件は、銀行をターゲットしたヘッジファンド会社による詐欺として過 去最大級となる可能性があると、法律事務所ジェナー・アンド・ブロ ックのパートナー、トーマス・ニューカーク氏は指摘する。

関係者1人によれば、K1が昨年実施した70余りのヘッジファ ンド向け投資をJPモルガンの行員が精査したところ、最も評価の高 いファンドに割り当てられた資金が比較的少額で、多くが名称や事業 内容を聞いたこともないファンド向けとなっていた。このため、資金 が適切に使われていないとの懸念が高まったという。

JPモルガンの広報担当、デービッド・ウェルズ氏は損失や捜査 における同行の役割に関するコメントを控えた。

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