欧米中銀が「寛大な措置」打ち切り示唆-未知のリスクを市場は懸念

【記者:Brian Swint and Jennifer Ryan】

11月6日(ブルームバーグ):欧米の主要中央銀行が、大恐慌の 再来を回避するために今年導入した緊急措置の解除に動き始めている。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が5日、一部の流動性供 給措置をとりやめる方針を表明したのを受けて、ユーロ相場は上昇。 また、イングランド銀行(英中央銀行)が資産買い取りの拡大ペース を落としたため、ポンド相場も上げた。米連邦準備制度理事会(FR B)はその前日、どのような環境が整えば利上げを準備することにな るのか、その概要を説明した。

新たな資産バブルをめぐる懸念が高まり始める中で、主要中銀の こうした動きは、投資家や経営幹部らが近く、今年景気を支えた大量 の流動性の助けを借りずにやっていかざるを得なくなることを示唆す る。支援を解除するタイミングを誤れば、為替の変動を助長し、景気 回復が定着する前にそれを台無しにする危険がある。

米金融大手ゴールドマン・サックス・グループのロンドン在勤チ ーフ・グローバル・エコノミスト、ジム・オニール氏は「あらゆる種 類のリスクが存在する。市場の改善がどの程度、各国中銀の寛大な緩 和策によるものか分からず、中銀当局者自身も分かっていない。彼ら はかなり神経質になっているが、ある段階で緊急措置から離脱する必 要がある」と話す。

一方、シティグループの欧州担当チーフエコノミスト、ユルゲン・ ミヒェルス氏(ロンドン在勤)は「最初の出口戦略が実施されるやい なや、市場が過剰に反応するリスクがある。資金調達条件が厳しくな る公算が大きく、厳しい苦労の末に得られた改善が危険にさらされる と予想される」と警告している。

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