米商業用不動産融資:7-9月は54%減、小売り施設向け深刻-MBA

米国の商業用不動産向け融資は 2009年7-9月(第3四半期)に前年同期比で54%減少した。全米 抵当貸付銀行協会(MBA)が5日発表したもので、ショッピングセ ンターなど小売り施設向けの落ち込みが特に深刻だったという。

MBAによるとドル・ベースで、オフィス物件向け融資は56%、 集合住宅向けが40%、それぞれ減少した。ショッピングセンター向け は62%減り、ホテルなど宿泊施設向けが46%減だった。

ニューヨークに拠点を置くリアル・キャピタル・アナリティクス は、今回の信用危機に伴い米国の商業用不動産でデフォルト(債務不 履行)や差し押さえ、債務再編に追い込まれている物件は1380億ド ル(約12兆5000億円)規模に上ると指摘する。不動産相場が下落 し失業率が上昇するなか、金融機関は不動産向け融資に消極的だ。ム ーディーズ・インベスターズ・サービスの指数によると、商業用不動 産の価格は07年10月以降、ほぼ41%下落している。

不動産調査会社リアル・エステート・エコノメトリクスのチーフ エコノミスト、サム・チャンダン氏は「信用状況は逼迫(ひっぱく) している」とし、「市場では、借り換えを支援するための資金需要が極 めて大きい」と説明した。

米カリフォルニア大学の不動産・都市経済フィッシャーセンター の代表を務めるケネス・ローゼン氏は、商業用不動産向け融資残高の うち約5500億ドルが「急速に劣化」し、米国内で小規模銀行がさら に200行破たんに追い込まれると指摘する。

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