T&D株が急落:最大1200億円の新株式を発行登録-増資で希薄化懸念

【記者:伊藤 小巻】

11月6日(ブルームバーグ):T&Dホールディングス株が急落。一 時、前日比290円(12.2%)まで下落した。13日から1年以内に普通株 式の新規発行で最大1200億円を調達するための発行登録を前日に発表し た。増資による希薄化懸念から売りが優勢となったようだ。午前終値は 同200円(8.4%)安の2170円だった。

5日終値で試算すると、1200億円調達した場合、発行済み株式数は 約5000万株(18%)増える。T&Dは、調達資金を借入金の返済に充当 し中核的自己資本を増強するとしている。

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは、スタンダード・アンド・ プアーズが8月に太陽生命と大同生命をA-に格下げしていることから 「今回の登録はこれに対応したのかもしれない」と指摘。長期的には日 本のソルベンシー・マージン(支払い余力)比率も連結で規制される可 能性があり、規制強化に対応するのが目的との見方を示した。

辻野氏は2010年3月までのT&Dの目標株価を、5日のTOPIX と金利、新株発行登録を踏まえ3200円から3100円に修正した。前回の 見直し時から金利が大きく上昇したため、希薄化を考慮しても微調整に とどまった。

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