シスメクス株が1年ぶり高値、中国など海外事業が好調-業績予想増額

臨床検査機器などの製造・販売を 手掛けるシスメックスの株価が1年1カ月ぶりの高値を更新した。米国 や中国で血球分析装置などの需要が拡大、海外事業が伸びている。5日 付で今期(2010年3月期)業績予想を増額修正したため、投資家の買 いが集まった。

株価は前日比11%高の4500円まで上昇、08年10月2日以来の高 値を付けた。上昇率が10%を超えたのは8月5日以来。

シスメクスが5日の取引終了後に公表した上半期(4-9月)連結 決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比3.0%増の71 億3800万円となった。前年同期より円高・ドル安となったため、邦貨 換算ベースの海外売上高は同3.3%減の381億円にとどまったが、現地 通貨ベースでは増収基調を維持したとしている。

野村証券の甲谷宗也アナリストによると、7-9月期の地域別収益 は、米州が5%増収の2.3倍の増益、欧州が13%増収の11%増益、中 国が53%増収の2.9倍の増益だった。甲谷氏は6日付の投資家向けリ ポートで「検体検査分野は不況期にも事業基盤が安定しているうえ、海 外事業の業績は好調であることが実証された」と指摘、「検体検査にお ける勝ち組企業」として投資魅力が増しているとの見方を示す。

会社側は今期連結営業利益予想を150億円に引き上げたが、野村証 では160億円、来期180億円と、さらなる伸びを見込む。甲谷氏は「イ ンフルエンザ効果とコスト削減の継続を想定すれば、会社予想を上回る 増益が期待できる。来期からは中国の本格的な利益貢献が見込める」と 述べている。

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