米国株:急伸、ダウ平均は1万ドル台引け-統計とシスコ効果

米株式相場は急伸。ダウ工業株 30種平均は7月以来で最大の上げを記録した。午前に発表された週間 失業保険申請件数が予想を下回ったほか、第3四半期の労働生産性が予 想以上の伸びを示したことが好感された。また、ネットワーク機器最大 手のシスコシステムズが景気回復を追い風に増収に転じるとの見通しを 示したことも、買いを誘った。

シスコは2.8%高。同社の8-10月期(第1四半期)決算では、 利益がアナリスト予想を上回った。同社はまた、自社株買いプログラム を100億ドル拡大する計画も発表した。

米医薬品データ会社のIMSヘルスは身売りに合意したことが買 い材料となり大幅上昇。この日のダウ工業株30種平均は全銘柄が値上 がりした。特にクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスが高 い。

米労働省が発表した10月31日に終わった1週間の新規失業保険 申請件数(季節調整済み)は51万2000件に減少、第3四半期の労働 生産性は過去6年で最大の伸びだった。

S&P500種株価指数は前日比1.9%上昇の1066.63。ダウ工業 株30種平均は203.82ドル(2.1%)高の10005.96ドル。10000 ドル台で取引を終えたのは10月22日以来で初めて。ニューヨーク証 券取引所の騰落比率は9対1。

ジェフリーズのチーフ市場アナリスト、アート・ホーガン氏は、 「経済指標全般を見渡すと暗い材料より明るい材料の方が多い。特に週 間失業保険申請件数の結果には満足している」と述べた。

S&P500種産業別10指数はいずれも値上がりした。週間失業 保険申請件数が減少したことから、市場参加者は景気が回復するのに伴 い、失業のペースが鈍化しつつあると受け止めた。

労働生産性

第3四半期の非農業部門労働生産性指数(速報値)は前期比年率

9.5%上昇、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値の上限 も上回った。一方、第3四半期の単位労働コスト指数(単位当たりの生 産に要する労働コスト)は5.2%低下した。

ブルームバーグがまとめた調査によると、6日発表される10月 の米雇用統計では17万5000人の雇用減が予想されている。失業率は

9.9%への上昇が見込まれている。

S&P500種は今年3月に記録した12年ぶり安値から58%値を 戻した。

シスコシステムズが高い。8-10月期決算は純利益が前年同期比 19%減の17億9000万ドル(1株当たり30セント)だったが、一部 項目を除いた1株利益は36セントとなり、ブルームバーグの調査で示 されたアナリスト予想31セントを上回った。

IMSヘルスは23%急伸、S&P500種銘柄で最大の上げだった。 同社は約52億ドルでTPGキャピタルとCPPインベストメント・ボ ードが運営する投資ファンドに身売りすることで合意に達したと発表し た。

銀行株

米ロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、ディック・ボ ーブ氏が、過去8カ月間の株式相場上昇をけん引した銀行株が利益回復 期待を背景に、来年末までにさらに2倍に上昇するとの予想を示したこ とから、銀行株が買いを集めた。

S&P500種銀行株は2.6%高。3月の12年ぶり安値からは 129%値を戻している。ただ年初来からは8.5%のマイナスとなってい る。

原題:U.S. Stocks Rally as Dow Average Posts Steepest

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