11月5日の米国マーケットサマリー:株急伸、ダウ1万ドル台で引け

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4877 1.4861 ドル/円 90.75 90.72 ユーロ/円 135.02 134.85

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,006.19 +204.05 +2.1% S&P500種 1,066.63 +20.13 +1.9% ナスダック総合指数 2,105.32 +49.80 +2.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .88% -.02 米国債10年物 3.53% +.00 米国債30年物 4.40% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,089.30 +2.00 +.18% 原油先物 (ドル/バレル) 79.86 -.54 -.67%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、1週 間ぶり安値まで1セント未満に迫った。6日の米雇用統計発表を控 えた市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が他の主要中央銀 行に比べ、景気刺激策の終了で後れを取るとの観測が強まった。

英ポンドは対ドルで3日続伸した。イングランド銀行(英中銀) による資産購入プログラムの規模拡大幅が、ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想中央値より小さかったため、流動性供給過多 への懸念が後退した。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が緊 急流動性プログラムの一部を引き揚げる方針を示し、これがユーロ の支援材料になった。

GFTフォレックス(ニューヨーク)の外国為替調査ディレク ター、ボリス・シュロスバーグ氏は「FRBは明らかに出遅れている」 と指摘。「前日のFOMC声明の基調は前回と変わらなかった。この 日のECBの基調は流動性供給が無制限ではないとの姿勢にやや変化 しており、両者の姿勢は明らかに違ってきた」と述べ た。

ニューヨーク時間午後2時27分現在、ドルは対ユーロで1ユ ーロ=1.4864ドル(前日は同1.4861ドル)。ユーロは対円で

0.1%安の1ユーロ=134円75銭(前日は同134円85銭)。ドル は対円で0.1%安の1ドル=90円66銭(前日は同90円72銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は急伸。ダウ工業株30種平均は7月以来で最大の 上げを記録した。午前に発表された週間失業保険申請件数が予想を 下回ったほか、第3四半期の労働生産性が予想以上の伸びを示した ことが好感された。また、ネットワーク機器最大手のシスコシステムズ が景気回復を追い風に増収に転じるとの見通しを示したことも、買い を誘った。

シスコは2.8%高。同社の8-10月期(第1四半期)決算では、 利益がアナリスト予想を上回った。同社はまた、自社株買いプログ ラムを100億ドル拡大する計画も発表した。

米医薬品データ会社のIMSヘルスは身売りに合意したことが 買い材料となり大幅上昇。この日のダウ工業株30種平均は全銘柄が 値上がりした。特にクレジットカード大手のアメリカン・エキスプ レスが高い。

米労働省が発表した10月31日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)は51万2000件に減少、第3四半期の 労働生産性は過去6年で最大の伸びだった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.9%上昇の1066.63。ダウ工業株30種平均は203.82ドル (2.1%)高の10005.96ドル。10000ドル台で取引を終えたのは 10月22日以来で初めて。ニューヨーク証券取引所の騰落比率は 9対1。

ジェフリーズのチーフ市場アナリスト、アート・ホーガン氏は、 「経済指標全般を見渡すと暗い材料より明るい材料の方が多い。 特に週間失業保険申請件数の結果には満足している」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では2年債と10年債の利回り差が9月以来で最大 に拡大した。来週に総額810億ドルの中長期国債の入札を控え、期 間が長めの国債に売りが出た。

労働省が6日発表する10月の雇用統計では非農業部門雇用者数 は17万5000人減少すると予想されている。そうなった場合、過去 1年以上で最小の減少幅となる。米連邦公開市場委員会(FOMC) は前日、事実上のゼロ金利政策を「長期にわたり」維持する方針を あらためて示した。

モルガン・スタンレーの個人投資家担当債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏は「供給と金融政策の見通しが材料になって いる。FOMCが政策金利を低位で維持するなら、インフレ期待は 高まる。国債市場は景気回復と巨額の供給について、見方を調整す る必要がある」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時20分現在、10年債利回りは3.52%。一方、金融政策 に最も敏感な2年債利回りは2bp低下して0.88%。利回り差は 2bp拡大し275bpと、9月17日以来で最大となった。インフレ リスクが背景にある。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4日続伸。米連邦準備制度理事会(F RB)は利上げで他の中央銀行に後れを取るとの観測が強まり、ドルが 下落、金の魅力が高まった。

金先物相場は前日の時間外取引で、過去最高値のオンス当たり

1098.50ドルを付けた。FRBは前日まで開催した米公開市場委員 会(FOMC)終了後の声明で、政策金利を「長期にわたり」異例 な低水準に維持する方針をあらためて示した。この日ドルは対ユー ロで一時0.4%安まで値下がりした後、下げ幅を縮めた。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディ ーラー、フランク・マギー氏は「米経済には利上げを実施する余裕 がない」と指摘。「それがドル安につながり、金は間違いなくこの シナリオから恩恵を受ける」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相 場12月限は前日比2ドル(0.2%)高の1オンス=1089.30ド ルと、終値ベースの最高値で終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は下落。6日発表される10月の米雇用 統計で失業率の上昇が示されるとの見方から、エネルギー製品への 需要が後退するとの観測が広がった。

10月の米雇用統計では、失業率が26年ぶり高水準となる見通 しだ。4日は米エネルギー省が発表した週間統計で10月30日終了 週の原油やガソリン、留出油の在庫減少が示されたことを受け、相 場は上昇していた。

リターブッシュ・アンド・アソシエーツ(イリノイ州ギャレー ナ)のジム・リターブッシュ社長は、「あすの雇用統計は極めて重 要だ」とし、「発表までは投資家の姿勢も消極的になっている」と 語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比78セント(0.97%)安の1バレル=79.62ドルで終了した。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE