11月5日の欧州マーケットサマリー:株は続伸、国債は下落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4862 1.4861 ドル/円 90.59 90.72 ユーロ/円 134.64 134.85

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 240.52 +1.39 +.6% 英FT100 5,125.64 +17.75 +.3% 独DAX 5,480.92 +36.69 +.7% 仏CAC40 3,708.73 +38.40 +1.0%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.30% -.01 独国債10年物 3.34% +.03 英国債10年物 3.86% +.07

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,089.00 -1.00 -.09% 原油 北海ブレント 78.35 -.54 -.68%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は続伸。米経済指標が市場予想を上回ったほか、フ ランスの銀行最大手BNPパリバやベルギーの小売り企業デレーズ・ グループがアナリスト予想を上回る決算を発表したことを好感した。

BNPパリバは3.3%高。同社の7-9月(第3四半期)決算は、 前年同期比で45%の増益だった。デレーズ・グループは小売株の上 昇をけん引。同社は通期見通しを引き上げた。オランダの小売り大手 ロイヤル・アホルドは4.5%値上がり。外部からの買収提示の可能性 に対して、経営陣刷新で対応するとの観測が強まった。

ダウ欧州600指数は前日比0.6%高の240.52で引けた。欧州 中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中銀)はともに政策金利 を据え置いた。各国政府の景気刺激策や過去最低水準の政策金利がユ ーロ圏経済のリセッション(景気後退)脱却を支援するとの見方を背 景に、同株価指数は3月9日の水準から52%上昇している。

LGTキャピタル・マネジメント(スイスのプファフィコン)の 株式分析部門責任者、マンフレド・ホファー氏は、「企業決算と経済 指標のトレンドは上向いている」と指摘。「幾分の反動はあっ たが、全体的なトレンドは改善方向にある」と述べた。

米労働省が発表した先週1週間の新規失業保険申請件数(季節調 整済み)は51万2000件と、ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値の52万2000件を下回った。同じく労働 省発表の2009年第3四半期の非農業部門労働生産性指数(速報値) は前期比年率9.5%上昇と、伸び率はエコノミスト予想中央値の

6.5%上昇を上回った。

5日の西欧市場では、アイスランドを除く18カ国すべてで主要 株価指数が上昇。ダウ・ユーロ50種指数は前日比1.1%高、ダウ・ 欧州50種指数は0.6%上げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場では、ドイツ10年債相場が下落。欧州中央銀行(E CB)のトリシェ総裁が景気対策として導入した流動性供給措置の一 部を引き揚げる方針を示したことが材料視された。

10年債利回りは一時、9月23日以来の高水準となった。トリ シェ総裁が「今後には恐らく起伏があるだろう」と述べ、非伝統的措 置からの引き揚げは「段階的」となるとの見方を示したことを受け、 独2年債相場は下げ幅を縮小した。ECBは今年、カバード債の買い 取りを始めたほか、景気刺激を狙った無制限の融資を銀行に提供した。 ECBはこの日の政策決定会合で、主要政策金利を過去最低の1%に 据え置いた。

ウニクレディト・マーケッツ・アンド・インベストメント・バン キングの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏は、「ユー ロ圏の低金利は維持されるだろう。ECBが過剰流動性の排除を急い でいないのは明らかだ」と述べ、「利回りが大幅に上昇するリスクは 急激に低下した」と語った。

ロンドン時間午後5現在、独10年債利回りは前日比3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.34%。一時は3.39% まで上げる場面もあった。同国債(表面利率3.5%、2019年7月償 還)価格は0.21ポイント下げ101.26。同2年債利回りは1.30% と、前日からほぼ変わらず。一時は1.36%まで上げた。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が下落し、利回りは3カ月ぶり高水 準となった。イングランド銀行(英中央銀行)による資産買い取りプ ログラムの規模拡大がエコノミスト予想より小幅だったことが材料視 された。同プログラムはリセッション(景気後退)対策として始まっ た。

イングランド銀はこの日の金融政策委員会(MPC)で資産買い 取りプログラムを250億ポンド拡大した。ブルームバーグがまとめた エコノミスト調査での予想中央値は500億ポンドの拡大だった。MP Cは声明で、資産買い取りプログラムについての検討を続けることを 明らかにした。MPCは政策金利を過去最低の0.5%に据え置くこと も決定した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) の英金利ストラテジスト、ジェイソン・シンプソン氏(ロンドン在 勤)は「量的緩和が終わりに近づきつつあるのは明らかだ。これは国 債にとっては支援要因ではない。中銀声明はこれまでよりもやや楽観 的だ。市場の反応は想像していたよりもやや積極的だった」と語った。

10年債利回りはロンドン時間午後5時現在、前日比7ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.86%。一時は8月5日 以来の高水準となる3.90%まで上げた。同国債(表面利率4.5%、 2019年3月償還)価格は0.55ポイント下げ104.99。2年債利回 りは0.88%と、前日からほぼ変わらず。0.95%まで上昇する場面も あった。

10年債と2年債の利回り格差(スプレッド)は297bpと、 1992年以来の最大幅に拡大した。

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