欧州債:独10年債は下落、ECB総裁の緊急策引き揚げ方針で売り

欧州債市場では、ドイツ10年 債相場が下落。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が景気対策と して導入した流動性供給措置の一部を引き揚げる方針を示したことが 材料視された。

10年債利回りは一時、9月23日以来の高水準となった。トリ シェ総裁が「今後には恐らく起伏があるだろう」と述べ、非伝統的措 置からの引き揚げは「段階的」となるとの見方を示したことを受け、 独2年債相場は下げ幅を縮小した。ECBは今年、カバード債の買い 取りを始めたほか、景気刺激を狙った無制限の融資を銀行に提供した。 ECBはこの日の政策決定会合で、主要政策金利を過去最低の1%に 据え置いた。

ウニクレディト・マーケッツ・アンド・インベストメント・バン キングの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏は、「ユー ロ圏の低金利は維持されるだろう。ECBが過剰流動性の排除を急い でいないのは明らかだ」と述べ、「利回りが大幅に上昇するリスクは 急激に低下した」と語った。

ロンドン時間午後5現在、独10年債利回りは前日比3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.34%。一時は3.39% まで上げる場面もあった。同国債(表面利率3.5%、2019年7月償 還)価格は0.21ポイント下げ101.26。同2年債利回りは1.30% と、前日からほぼ変わらず。一時は1.36%まで上げた。

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