ECBと英中銀:「出口」に向けて始動か-景気改善の兆候増え

欧州中央銀行(ECB)とイン グランド銀行(英中銀)は5日、金融危機に際して導入した緊急措置 の引き揚げが近づいていることをそろって示唆した。世界の景気が回 復するなかで、両中銀とも「出口」に向かって始動することが可能に なった。

キング総裁が率いるイングランド銀は、量的緩和策としての債券 購入規模の拡大を市場予想よりも小幅にとどめた。ECBのトリシェ 総裁は市中銀行への流動性供給の「異例」な措置を「適切な時期に 徐々に」引き揚げると表明した。

オーストラリアは既に利上げを開始した。米国、ドイツ、フラン ス、日本はプラス成長に復帰。欧州の2大中銀も遂に、景気下支え措 置の解除へ向けて舵を切った。

トリシェ総裁は政策決定後の記者会見で、「ECBの流動性措置 のすべてが今までと同じ度合いで必要ということにはならないだろ う」と語った。イングランド銀は声明で、「支出と信頼感についての 多数の指標からは、経済活動の活発化が近いうちに鮮明になることが うかがわれる」と分析した。

一方で両中銀は、景気は依然として脆弱(ぜいじゃく)との認識 を共有している。イングランド銀の声明は、「MPCは経済活動の水 準の回復は緩やかと予想している。従って、経済における余剰生産能 力が大きい状態は継続すると見込まれる」とし、トリシェ総裁は「実 体経済と金融セクターの間の負のスパイラルが悪化、または長期化す ることへの懸念は残る」との認識を示した。

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