FOMC:利上げは労働市場と物価動向次第-早期実施の観測後退

米連邦準備制度理事会(FR B)の当局者は利上げについて、労働市場とインフレが上向く時期次 第だと指摘し、プラス成長回復だけでは利上げの正当な根拠とならな いとの認識を示唆した。

FRBは3、4両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC) で、政策金利を「長期にわたり異例な低水準」に維持する方針をあら ためて示した。さらに、政策決定が「低水準の資源利用や抑制された インフレ基調、安定したインフレ期待」といった経済状況に左右され るとの見解を初めて追加した。

これを受けて、トレーダーらの間では、政策当局者らが10%を 上回るとみられている失業率の引き下げに注力するとの見方から、 2010年前半の利上げ観測が後退。4日の外国為替相場でドルは下落 し、債券相場では短期債の利回りが低下した。

三菱東京UFJ銀行(ニューヨーク)のチーフ金融エコノミス ト、クリス・ラプキー氏は「景気回復には依然として多くの下振れリ スクが存在する」と指摘。「FRBはわたしが予想していたよりも長 期間にわたり、政策金利を据え置くとみられる」とし、据え置きは来 年4-6月(第2四半期)以降も続く可能性があると予想した。

FOMCは政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の 誘導目標をゼロから0.25%の範囲に維持することを決めた。この日 の決定は全会一致だった。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのチーフエコノミスト、 ジョン・シルビア氏は、「FRBは単に、現在の金融緩和政策継続の 諸条件ないしパラメーターを設定しようとしているだけであり、金利 据え置きは際限のないものではない」と分析した。同氏はFRBの利 上げが2010年7月以降になるとの予想を変えていない。

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