仏BNP7-9月:45%増益、フォルティスと投資銀が寄与

フランスの銀行最大手BNPパリ バが5日発表した2009年7-9月(第3四半期)決算は、前年同期比 45%増益となった。ベルギーのフォルティスの資産を買収したことや 投資銀行事業の好調が寄与した。

純利益は13億1000万ユーロと、前年同期の9億100万ユーロか ら増えた。ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想中央値で は12億6000万ユーロが見込まれていた。

同行は同業他社の苦境を好機に買収を進め、フォルティスのベル ギーとルクセンブルクの銀行事業を今年、取得した。フォルティス事 業からの第3四半期純利益は2億7700万ユーロだった。BNPは同事 業の統合を5月に開始していた。

エボリューション・セキュリティーズのロンドン在勤アナリスト、 ヤープ・マイアー氏は、BNPは「危機による勝ち組の1つだ」とし、 「有害資産の問題も抱えておらず、不良債権への引き当てと資本は十 分だ」と評価した。

BNPのエクイティTier1(狭義の中核的自己資本)比率は 9月末で7.8%と、6月末の7.2%を上回った。同行は10月に増資で、 公的資金返済に向けた43億ユーロを調達している。

自己資本

ボードゥアン・プロ最高経営責任者(CEO)は同行ウェブサイ トに掲載したビデオで、第3四半期末のTier1比率は「極めて心 地よい水準」だとし、「市場リスクに備えるための資本要件が徐々に高 まっても対応できる」と述べている。20カ国・地域(G20)は銀行に 求める自己資本比率の水準を引き上げる見込み。

法人向け・投資銀行部門の第3四半期税引き前利益は12億4000 万ユーロと、アナリスト予想の7億6400万ユーロを上回った。資産運 用とプライベートバンキング(富裕層向け資産管理サービス)、保険事 業を含む投資ソリューション部門の税引き前利益はほぼ3倍に増え3 億7200万ユーロだった。

株式相場回復と低金利を追い風に、株式と債券事業の収入が伸び た。投資銀行部門の収入は前年同期から43%増え29億3000万ユーロ。

消費者向け銀行事業の税引き前利益はフランス国内が16%減の 3億2600万ユーロ。イタリアは18%減の1億3500万ユーロ。新興市 場の同事業では7900万ユーロの税引き前損失を計上した。前年同期は 2億800万ユーロの利益を上げていた。同行はウクライナの経済危機 が響いたと説明している。米国の消費者向け銀行部門、バンクウェス トは税引き前で6900万ユーロの赤字。前年同期は5000万ユーロの黒 字だった。

貸倒引当金は16%増え23億ユーロ。アナリストは21億8000万 ユーロを予想していた。

同行株は年初来79%上昇。4日は52.63ユーロで終了していた。

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