英中銀、きょう量的緩和500億ポンド拡大の公算-景気、金融を下支え

【記者:Svenja O’Donnell】

11月5日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀 行)は5日、金融政策委員会(MPC)の2日目の会合で、資産 買い取りプログラムの規模を500億ポンド(約7兆4600億円) 拡大すると予想されている。英国では銀行システムを支え、経済 をリセッション(景気後退)から脱出させるため、中銀当局者と 政治家が緊急の対応に追われている。

キング総裁ら9人の委員で構成するMPCはロンドン時間5 日正午(日本時間同日午後9時)に政策決定を発表する。ブルー ムバーグ・ニュースが調査したエコノミスト48人の予想中央値 によれば、MPCは資産買い取り枠を2250億ポンドに拡大する ことを決める公算が大きい。ブラウン英首相は3日、同国金融大 手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)とロイズ・バンキング・グループに対して追加救済策を公表 したばかり。

イングランド銀の買い取り枠が今回拡大されれば、今年3月 に買い取り開始を発表して以降、3回目となる。ブラウン首相の 最初の金融機関救済策と政府の財政刺激策、さらに英中銀が 1750億ポンドを投じた量的緩和策によっても、過去最長の英国 のリセッションを終息させるには至っていない。

英財務省の元当局者で、VTBキャピタルのエコノミストを 務めるニール・マッキノン氏は「彼らは経済に資金を投じざるを 得ない。英国の景気回復が立ち遅れているのが現実だ。量的緩和 の効き目があるかどうかについて、結論はまだ出ていない」と話 す。

一方、ドイツ銀行のエコノミスト(ロンドン在勤)のジョージ ・バックリー氏は「莫大な資金供給だ。しかし、経済を再び始動 させることができれば、それを行う価値がある。量的緩和が効果 を上げているかどうか言うのは非常に難しいが、一定の貢献はし ているはずだ」と指摘している。

政策金利のレポ金利については、ブルームバーグが調査した 60人のエコノミスト全員が過去最低の0.5%で据え置かれると 予測している。

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