ECB:緊急措置打ち切り検討示唆も、金利据え置きへ-きょう政策委

欧州中央銀行(ECB)が5日の 定例政策委員会で、詳細に言及せずに緊急刺激措置を打ち切る方向で 検討していることを示唆する可能性があると、民間エコノミストらは みている。政策当局者の間では、緊急措置を平時の状態に戻す「出口 戦略」をめぐり意見が分かれている。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト56人を対象にまとめた 調査では、全員がECBは政策金利を過去最低の1%に据え置くと予 想。エコノミストや投資家は、ECBが金融機関への融資を圧縮し始 める時期や、1年物資金の金利引き上げの有無を探るため、政策委後 に記者会見するトリシェECB総裁の発言にも注目することになる。

デカバンク(フランクフルト)のシニアエコノミスト、カルステ ン・ユニウス氏は「トリシェ総裁は恐らく、ECBが方針の変更を検 討しており、12月に新たな発表を行う考えであることを示すだろう」 と指摘。「識者の間では、刺激措置の打ち切りが取りざたされている が、ECBが出口戦略で合意にたどりつけるかどうかは不透明だ」と 語った。

ECB政策委メンバー、ウェーバー・ドイツ連銀総裁は先週、商 業銀行はECBの流動性供給の「段階的な打ち切り」に備える必要が あると指摘。1年物資金供給プログラムを12月に取りやめる可能性に 触れた。一方、ほかの政策当局者は、経済情勢がなお脆弱(ぜいじゃ く)過ぎるため、刺激措置を打ち切ることはできないとの懸念を表明 している。実際の行動に取り組む前に、より明確な回復の証拠を確認 したい考えだ。

ユーロの対ドル相場が2月半ば以降これまでに18%上昇したこ とで、輸出企業は打撃を受けており、来年の成長見通しは脅かされて いる。

ECBは政策委の決定をフランクフルト時間午後1時45分(日本 時間同9時45分)に発表する。トリシェ総裁はその45分後に記者会 見を開く。

-- Editors: Matthew Brockett, John Fraher

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Fumihiko Kasahara 記事に関する記者への問い合わせ先: Jana Randow in Frankfurt at +49-69-92041-206 or jrandow@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: John Fraher at +44-20-7673-2058 or jfraher@bloomberg.net

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