ゼンショー株が続伸、上半期利益が上振れ-コストコントロール力評価

複数の飲食店チェーンを展開する ゼンショーの株価が前日比3.6%高の657円と続伸。主力の牛丼業態 「すき家」などの売り上げが低迷するなか、経費圧縮などで収益性を高 め、上半期(4-9月)連結営業利益は計画を31%上回ったもよう。 コストコントロール力が評価され、投資家の買いが優勢となった。

同社が4日の取引終了後に公表した上半期決算速報によると、連結 営業利益は前年同期比53%増の68億円に増大し、前回予想(52億円) を約16億円上回ったようだ。ファミリーレストラン業態や牛丼業態の 低迷で、売上高は計画を5%下回る1623億円にとどまったが、材料費 や一般経費を低減し、営業利益率は4.2%と前年同期から1.2ポイント 高まった。

いちよし経済研究所の鮫島誠一郎アナリストは、「材料安メリット も既存店売上高の不振で相殺されるとみていたが、細々とした経費の削 減で利益を上積みした格好で、ポジティブサプライズ(良い意味での驚 き)。同社のコストコントロール力の強さを再認識した」と述べた。

鮫島氏は、売上高の下振れ80億円のうち、60億円が既存店の低迷 で、残り20億円が新店の遅れと推察。牛丼業態を中心に売上高が下振 れていることは気になるとしつつ、「それ以上に収益性の改善が進んで おり、トータルで見ればポジティブ」としている。

ゼンショーは今月11日に上半期決算を正式発表する。会社側は4 日の発表資料で通期(2010年3月期)業績予想の据え置きを示唆して いるが、鮫島氏は営業利益が会社計画を上回るのは必至と分析、「株価 についても強気にみている」と語った。

ゼンショーグループ経営本部広報室長の藤田直樹氏は通期業績予想 について、「計画を下振れることはないとみているが、上半期の上振れ 分をまるまる上乗せできるほど楽観的な状況ではない」と述べ、下半期 の事業環境は厳しいとの認識を示している。

-- Editor:Makiko Asai

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