中国は金融刺激策終了を、不良債権の急増回避に向け-アバディーン

アバディーン・アセット・マネジ メントは、中国は経済の「不均衡」を是正し、国内銀行の不良債権急 増を避けるため、金融刺激策を終了すべきだとの見方を示した。

中国・香港株担当責任者、ニコラス・イェオ氏は、ニューヨーク のブルームバーグ本社でのインタビューで、「中国政府は銀行を通じて 景気を刺激している」と説明。「政府が刺激策を終了するときには、不 良債権が増加する可能性がある。それまでに3-5年かかるかもしれ ない。刺激策を撤回すべきだと思うが、政府は景気を浮揚する必要が あるためそうはしないだろう」と語った。

中国当局が4兆元(約53兆円)規模の景気刺激策を打ち出したほ か、銀行の預金準備率を引き下げ、1年物貸出基準金利を5年ぶり低 水準に下げたことから、上海総合指数は年初来で72%上昇している。 政府が景気てこ入れを狙って規制を緩和したことを受け、同国の銀行 の新規融資は今年1-6月(上期)に7兆3700億元と前年同期の3倍 に拡大し、7-9月(第3四半期)の成長率は8.9%に回復した。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は10月28日、投機を防ぐ ため、個人向け融資の規制を強化する方針を明らかにした。銀監会の 調べでは、今年上期の国内銀行の個人向け新規融資額は前年同期比 151%増の6508億元となった。

イェオ氏によれば、中国本土の株式に対するアバディーンの投資 判断は「ストロング・アンダーウエート」。同氏は「銀行など国有企業 への投資」に不安感を示している。

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