三洋電株が半年ぶり安値、下方のTOB価格反応-優先株転換もにらむ

パナソニックによる株式公開買い 付け(TOB)が5日から始まった三洋電機の株価が急落。TOB価格 は131円と4日終値の216円よりも大幅な下方に位置し、これにさや 寄せする動きとなった。一時前日比27%安の158円と4月21日以来、 およそ半年ぶりの安値水準まで売り込まれた。

TOB実施期間は12月7日まで。三洋電の主要株主である米ゴー ルドマン・サックス(GS)グループ、三井住友銀行、大和証券SMB Cの金融3社は持ち株の一部を計50%超売却する契約を結んでおり、 パナソニックが過半を取得するのは確実、年内には子会社化が完了する 見込みだ。

みずほ証券の桂竜輔アナリストは、「太陽電池や2次電池などの成 長が見込まれることもあり、パナソニックがTOB価格を引き上げると の期待が個人投資家の間にあったのではないか」と指摘、失望売りが膨 らんだと見ている。

金融3社は三洋電の優先株を引き受けており、この一部をパナソニ ックに売却する。優先株は10株の普通株に転換可能で、売却が確定し た株数は普通株ベースで計約30億株、TOBの実施には優先株を普通 株に転換する必要がある。バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕司ア ナリストは、「発行済み株式総数が急増し、希薄化リスクが生じる。正 式発表であらためてクローズアップされ、売りを誘っているのではない か」との認識を示していた。

--共同取材:安 真理子、駅 義則 Editors: Chiaki Mochizuki、Shintaro Inkyo

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 白木 真紀 Maki Shiraki +81-3-3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Young-Sam Cho +81-3-3201-3882 ycho2@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE