米シスコ:8-10月利益は市場予想上回る-自社株買い拡大

ネットワーク機器最大手の米シス コシステムズが4日発表した2009年8-10月(第1四半期)決算は、 利益がアナリスト予想を上回った。採用抑制や事業所の閉鎖、出張を 減らしたことが寄与した。同社は、自社株買いプログラムを100億ド ル(約9100億円)拡大する計画も発表した。

8-10月期の純利益は17億9000万ドル(1株当たり30セント) だった。一部項目を除いた1株利益は36セントとなり、ブルームバー グの調査で示されたアナリスト予想31セントを上回った。シスコは、 4四半期連続で減少していた売上高について、09年11月-10年1月 (第2四半期)には増加に転じると予想した。

ジョン・チェンバース最高経営責任者(CEO)がリセッション (景気後退)の間に講じた経費節減策が奏功している。同CEOは売 り上げの落ち込みに対処するため、採用凍結や事業所の統合、出張の 抑制を実行した。法人顧客と電話事業者の両方がネットワークの利用 拡大への対応を迫られる中で、受注が再び上向き始めている。

スリベント・ファイナンシャル・フォー・ルテランズのアナリス ト、ジョン・クラウス氏は「データ・ネットワーク機器への支出は、 すべての船を押し上げる波となる」と述べ、「延期されていたプロジ ェクトのうち、戦略上重要性の高いものが再開されている公算が大き い。こうした改善が2010年にかけて続く可能性が高い」と指摘した。

シスコの株価は決算発表後の時間外取引で一時、87セント (3.7%)高の24.16ドルとなった。年初来騰落率はプラス43%。

8-10月期の売上高は前年同期比13%減の90億2000万ドル。ア ナリスト予想は87億4000万ドル。前年同期の純利益は22億ドル(1 株当たり37セント)だった。

シスコは電話会見で、11-1月期の売上高が前年同期比1-4% 増になると予想。チェンバースCEOは「景気回復が順調に進展して いる」との見方を示し、同社が「楽観的な見通し」に基づいて予測を まとめていると説明した。

自社株買いの拡大計画はこれまで最大620億ドルとしていた買い 取り枠に上積みするもので、今回の追加分を含めると、約131億ドル の自社株買いが可能となる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE