PIMCO:米住宅価格の低迷、10年半ばまで持続へ-統計にゆがみ

債券ファンド最大手、米パシフィ ック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)によると、米 国の住宅価格の低迷は来年半ばまでに終息する可能性は低く、価格上 昇を示している統計は事実と異なるものだという。

米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー 住宅価格指数は2006年7月のピークから33%低下した後、8月ま での4カ月間に4.8%の値上がりを示した。PIMCOの住宅ローン 担保証券(MBS)担当責任者、スコット・サイモン氏はこうした統 計について、米政府による差し押さえ抑制策の影響で差し押さえ住宅 の売買が一時的に制限された結果、数字にゆがみが生じていると指摘 した。

同氏は3日の電話インタビューで、「価格が上昇しているように 見せかけられているだけだ」と述べ、「販売の100%が差し押さえ物 件であれば、価格は大幅に下落したように見えるだろうし、差し押さ え物件がゼロなら価格は大きく上昇したように見えるだろう」と説明 した。

全米不動産業者協会(NAR)にデータによると、9月の中古住 宅販売に占める差し押さえ物件の割合は29%と、3月の5割強から 低下した。バークレイズ・キャピタルやバンク・オブ・アメリカ(B OA)、アマースト・セキュリティーズ・グループなどの金融機関の MBSアナリストらも、住宅価格データは販売物件の種類が変化した ことでゆがめられていると指摘し、差し押さえ以外の物件の季節的な 販売増加が一因だとしている。アマーストのローリー・グッドマン氏 は9月23日付のリポートで、金融機関に差し押さえられる可能性の 高い不動産約700万物件がまだ市場で売り出されていないと述べて いる。

PIMCOのサイモン氏は「比較的低価格の住宅は底入れした公 算が大きいが、高級住宅は全く底入れしておらず、値下がりが続くだ ろう」と予想した。

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