米国株:ダウ小幅高、156ドルの上げ幅削る-カード規制で

米株式市場では、ダウ工業株30 種平均が一時前日比156ドル高まで値上がりした後で伸び悩み、前日 比小幅高で終えた。連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後に発表 した声明で引き続き政策金利を過去最低水準で据え置くことをあらた めて表明したが、クレジットカード規制が銀行の業績を損ねるとの不 安が売りを誘った。

米銀のウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティグ ループを中心に金融株が下落。金融株はS&P500種株価指数産業別 10指数のうち値下がり率最大だった。米下院はこの日、クレジット カード規制の一部施行前倒しの是非を採決、賛成多数で可決した。こ れにより、金融機関はクレジットカードの金利引き上げが一段と困難 になる。

FOMCがフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0%から

0.25%のレンジで据え置き、声明で「長期にわたって」異例な低金利 水準を正当化する可能性が高いと述べたことが好感され、S&P500 種は最大1.5%値上がりしたが、その後売りが優勢となり上げをほぼ 失った。

オークブルック・インベストメンツのジリ・チェルクーリ氏は 「クレジットカード規制だけでなく規制全般について、議会が金融機 関の企業活動をどれほど締め付けるかが重要だ」と語る。「議会が手 を出さない方が、金融株にとっては良い」と付け加えた。

S&P500種株価指数は前日比0.1%上昇の1046.5。ダウ工業 株30種平均は30.23ドル(0.3%)高の9802.14ドル。ニューヨー ク証券取引所の騰落比率は4対5。

FOMC声明

FOMCはまた、「企業は依然として固定投資を縮小し、人員を 削減しているが、そのペースは減速している」と指摘、「住宅セクタ ーの活動はこの数カ月にかけて活発になった」と述べた。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の非製造業総合景況 指数は50.6と、前月の50.9から低下したが、新規受注は55.6と前 月の54.2から1.4ポイント上昇した。これを手掛かりにS&P500 種は朝方上昇していた。

S&P500種金融株価指数は1.5%安。メレディス・ホイットニ ー・アドバイザリー・グループを率いるメレディス・ホイットニー氏 は、米連邦準備制度理事会(FRB)が1兆2500億ドル規模の住宅 ローン担保証券(MBS)買い取りプログラム終了に向け準備を整え る中、米大手銀行は政府が保証するMBSの価値下落に直面する可能 性があると指摘した。

JPモルガンは1.2%安、ウェルズとシティはそれぞれ3.1%と

1.7%値下がりした。

保険株やアムバック、ディズニー

米ニュージャージー州とバージニア州では、共和党の知事候補が 当選。民主党が進める医療保険改革への反発が一層強まるとの見方が 広がった。エトナは5.2%高、シグナも5.2%値上がりした。

米金融保証会社(モノライン)、アムバック・ファイナンシャ ル・グループは大幅高。同社の7-9月期純利益は21億9000万ドル と、前年同期の赤字から一転して黒字を確保した。信用デリバティブ (金融派生商品)で時価会計に基づく含み益を計上した。

S&P500種採用企業のうち382社が10月7日以降に四半期決 算を発表したが、ブルームバーグがまとめたデータによると、このう ち84%がアナリスト予想を上回る内容だった。

メディア最大手のウォルト・ディズニーは上昇。同社は上海にテ ーマパークを建設することで中国政府から承認を得た。

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