11月4日の米国マーケットサマリー:金が連日の最高値、国債下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4874 1.4724 ドル/円 90.65 90.33 ユーロ/円 134.84 133.00

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,802.14 +30.23  +.3% S&P500種  1,046.50  +1.09   +.1% ナスダック総合指数 2,055.52  -1.80   -.1%

債券 直近利回り  前営業日比 米国債2年物 .90% -.02 米国債10年物 3.52% +.05 米国債30年物 4.40% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス)1,087.30 +2.40 +.22% 原油先物  (ドル/バレル) 80.18 +.58 +.73%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで下落。米連邦準備 制度理事会(FRB)が2日間の日程で開催した米連邦公開市場委員会 (FOMC)終了後の声明で、政策金利を長期にわたりゼロ付近で維持 するとあらためて表明したことが背景。

HSBCホールディングスのグローバル為替ストラテジスト、リ チャード・イエッツエンガ氏は、「今後数年間はFOMCによる政策 金利の変更はないだろう」と指摘。「米国からほかの地域、特に成長 率の高い地域への長期的な保有資産の流出が起きている。大半の通貨 に対するドルの下落トレンドは続くだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時22分現在、ドルは対ユーロで前日比

1.1%安の1ユーロ=1.4888ドル(前日は同1.4724ドル)。ユー ロは対円で1.8%高の1ユーロ=135円37銭(前日は同133円1 銭)。ドルは対円で0.9%高の1ドル=91円14銭(前日は同90円 33銭)。

◎米国株式市場

米株式市場では、ダウ工業株30種平均が一時前日比156ドル高 まで値上がりした後で伸び悩み、前日比小幅高で終えた。連邦公開市場 委員会(FOMC)は会合後に発表した声明で引き続き政策金利を過去 最低水準で据え置くことをあらためて表明したが、クレジットカード規 制が銀行の業績を損ねるとの不安が売りを誘った。

米銀のウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティグ ループを中心に金融株が下落。金融株はS&P500種株価指数産業別 10指数のうち値下がり率最大だった。米下院はこの日、クレジットカ ード規制の一部施行前倒しの是非を採決、賛成多数で可決した。これ により、金融機関はクレジットカードの金利引き上げが一段と困難に なる。

FOMCがフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0%から

0.25%のレンジで据え置き、声明で「長期にわたって」異例な低金利 水準を正当化する可能性が高いと述べたことが好感され、S&P500 種は最大1.5%値上がりしたが、その後売りが優勢となり上げをほぼ 失った。

ジェフリーズのチーフ市場アナリスト、アート・ホーガン氏は 「銀行が課すクレジットカード利用金利に制限を設けるのは、銀行の 利益も制限することになる」と語った。

ニューヨーク証券取引所の騰落比率は4対5。ニューヨーク時間 午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前日比0.1%上 昇の1046.5。ダウ工業株30種平均は30.23ドル(0.3%)高の

9802.14ドル。

◎米国債市場

米国債相場は3日続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明 が「経済の改善が続いている」と指摘したことや、来週実施の四半期入 札規模が810億ドルと発表されたことで売りが続いた。

FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0%から

0.25%のレンジで据え置き、「長期にわたって」異例な低金利を続け る可能性が高いとの見解を示したものの、10年債利回りは上昇した。 2年債と10年債の利回り格差は拡大し、7月27日以来で最大の264 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)となった。

米証券会社ジェフリーズの債券金利部門共同責任者、クリストフ ァー・ベリー氏は、「FOMCが景気判断の修正を先送りすれば、利 上げのタイミングもその分遠くなる」と語る。「市場ではFOMCが 利上げで出遅れ、後手に回るため、インフレを誘発すると懸念されて いる」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時8分現在、10年債利回りは前日比8bp上昇の3.55%。

2年債利回りは2bp下げて0.90%。30年債利回りは9bp上 昇の4.42%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は2日連続で過去最高値を更新した。ドル の下落に対するヘッジ目的で、中央銀行や投資家が金の購入を増やすと の観測が強まっている。

インド準備銀行(中央銀行)は今週、国際通貨基金(IMF)か ら金200トンを先月購入したと明らかにした。金連動型ETF(上 場投資信託)として最大の「SPDRゴールド・トラスト」の金保有 は前日、ほぼ1カ月ぶりの大幅増加となった。

デルタ・グローバル・アドバイザーズ(カリフォルニア州ハンテ ィントンビーチ)のチーフエコノミスト、マイケル・ペント氏は「イ ンドが市場価格で金を購入した事実は、金がバブルの状態にないこと、 ドルが準備通貨としての地位を失いつつあることを浮き彫りにした」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比2.40ドル(0.2%)高の1オンス=1087.30 ドルと、終値ベースの最高値。一時は同1096.50ドルを付け、取引 中の最高値を更新した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。米エネルギー省が4日発表した週間 統計で、原油在庫が市場予想に反して減少したことを受けて買い進まれ た。

同統計によると、10月30日終了週の原油在庫は前週比394万バ レル減の3億3590万バレル。ブルームバーグ・ニュースが実施した 調査では中央値で150万バレルの増加が見込まれていた。このほか米 株相場の上昇や、ドル下落で代替投資としての商品の魅力が高まった ことも背景に原油は値上がりした。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのエネルギー担当 シニアアナリスト、トム・ベンツ氏は「きょうの在庫統計が支援材料 となったのは間違いない」と指摘。「ドル安と株価上昇を受けて原油 はすでに上げていた。在庫統計の数字はこの上昇の勢いを強めたにす ぎない」との見方を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日 比80セント(1.01%)高の1バレル=80.40ドルで終了した。

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参考画面: 翻訳記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 森 茂生 Shigeki Mori smori1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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