FOMC:次の行動は景気動向次第-市場関係者コメント

米連邦準備制度理事会(FRB) は3、4両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利 を「長期にわたり異例な低水準」に維持する方針をあらためて示した。 景気については「回復が続いている」との見解を明らかにした。政府 機関債の購入規模は約1750億ドルとし、先に発表した最大2000億ド ルから縮小した。

これについての市場関係者のコメントは以下の通り。

◎ライル・グラムリー元FRB理事:

「FRBは今の景気回復は脆弱(ぜいじゃく)だと認識している」

「市場にショックを与えたり、金利の上昇や株式相場の下落を招 いたりすることを望んでいない」

「議事録が公開されれば分かるだろうが、これから長い議論を呼 ぶだろう。FRBの内部には、永久に政策を据え置くこと示唆するよ うな文言を使用することに多少不安を感じている人もいる」

FRBの次の行動のタイミングは「景気動向次第だ」

「極めて緩やかな景気回復となり、失業率が上昇し続けた場合は、 FRBは2011年初めまでは行動を始めないと思う」

政府機関債の購入規模変更は「小さ過ぎて全く意味はない」

「波風を立てたくないというのが当局のメッセージの根底にあ る」

インフレは当面抑制された状態が続くとの結論は、高失業率と抑 制された賃金を考慮した「現在の経済情勢の論理的帰結だ」

「現状では企業や消費者のニーズを満たす十分な融資が行われて いる状況には近づいていない」

「こういう理由でFRBは低金利を維持している」

◎チャイナ・アメリカ・キャピタルのマネジングパートナー、ティモ シー・マルホランド氏:

低金利の維持で「貯蓄家は苦しみ、資産インフレがあおられてい るため、どちらかと言えばこれは誤りだろう」

ドル安や金価格の上昇を考えれば「ボラティリティ(変動性)の 上昇が見られるだろう」

◎RBSセキュリティーズの通貨戦略責任者、アラン・ラスキン氏:

「最も表面的なレベルでは、今回のFOMCは『長期にわたり』 という文言を含めるか、含めないかに尽きる会合だったようだ」

「タカ派がまだ反対しようとしないのなら、バーナンキFRB議 長とコーン副議長、サンフランシスコ連銀のイエレン総裁が率いる中 道派がよりタカ派的な態度を取るようになるまでには十分な余裕があ り、次回FOMCでも長期にわたりという文言が踏襲されることを引 き続き示唆している」

◎カリフォルニア州立大学チャンネル諸島校のスン・ウォン・ソーン 教授:

次の利上げのタイミングは「金融市場の心理がどれほど脆弱かに よって決まるだろう。当局が避けたいのは、出口戦略の性急な実施で 金融危機を再発させてしまうことだ」

「バーナンキFRB議長ら当局者がいったん利上げに着手したな らば、緩やかで段階的な利上げにはならないだろう。米経済の大量の 過剰流動性を考慮すれば、FRBは以前よりも迅速に行動する可能性 が高い」

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