NY外為:ドルは対ユーロで下落、FOMC超低金利維持

ニューヨーク外国為替市場では ドルが対ユーロで2カ月ぶりの大幅下落。米連邦準備制度理事会(F RB)が2日間の日程で開催した米連邦公開市場委員会(FOMC) 終了後の声明で、政策金利を長期にわたりゼロ付近で維持するとあら ためて表明したことが背景。

米金融当局が来年の1-3月(第1四半期)に利上げに踏み切る との見方が後退した。南アフリカ・ランドは2日連続ですべての主要 通貨に対して上昇した。金相場が過去最高値を更新したことが背景。 ノルウェー・クローネは4日ぶりに反発。原油相場がバレル当たり81 ドルに乗せたことを好感した。

シティグループの為替ストラテジスト、トッド・エルマー氏は 「FOMCは一段と慎重になっているようだ」と指摘。「リスク志向 への幾分の支えとなるなか、ドルにとってはマイナスの結果をもたら した」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時13分現在、ドルは対ユーロで1ユー ロ=1.4878ドル(前日は同1.4724ドル)。一時は1.2%安と、9 月8日以来最大の下落となり、10月27日以来のドル安水準となる

1.4909ドルを付けた。ユーロは対円で1.6%高の1ユーロ=135円 8銭(前日は同133円1銭)。ドルは対円で0.4%高の1ドル=90 円73銭(前日は同90円33銭)。

FOMCは政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標を「長期にわたり異例な低水準」に維持する方針をあらためて 示した。その理由として、インフレ期待の安定に加え、失業率が低下 しないことを挙げた。FOMCは政策金利を0-0.25%に維持する ことを決定。ブルームバーグがエコノミスト96人を対象にまとめた 調査でも、全員が金利据え置きを予想していた。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、カミラ・サット ン氏とサチャ・ティハニ氏は4日付の顧客向け調査リポートで、「長 期にわたりという表現を継続したことで、一段のドル安の可能性が残 った」と指摘。「この日の声明は、FOMCが来年の7-9月(第3 四半期)まで金利を据え置くとするわれわれの見解に沿う内容だ」と 記述した。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は、前日比で0.9%低下し75.711。

同指数は3月に付けた3年ぶり高水準から15%低下した。FR Bによる利上げはほかの中央銀行に比べて遅れるとの観測が背景。同 指数は10月21日に14カ月ぶり安値を付けた。

金利先物市場動向によると、FOMCが3月の会合までにFF金 利を少なくとも0.25ポイント引き上げる確率は27%。1週間前の同 確率は34%だった。

ドイツ銀行は前日、ドルの見通しを引き下げ年末までに1ユーロ =1.55ドルに下落するとの予想を示した。従来見通しでは同1.50 ドルへの値下がりを見込んでいた。ブルームバーグがアナリスト48 人を対象にまとめた予想平均でも1ユーロ=1.50ドルが見込まれて いた。

労働市場

金融当局は労働市場が回復の兆しを示すまで利上げには消極的だ。 ブルームバーグがエコノミスト84人を対象にまとめた調査の予想中 央値では、10月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は17万5000人 の減少が見込まれている。失業率は9.9%と、前月の9.8%から上昇 する見通しだ。米労働省は6日に同統計を発表する。

米ニューヨーク大学スターン経営大学院のヌリエル・ルービニ教 授はFOMCの声明発表前に米経済専門局CNBCとのインタビュー で、ドル相場について、半年後には15-20%反発している可能性が あると指摘した。

今回の金融危機を2006年時点で予測したことで知られるルービ ニ教授は、投資家はドルを調達通貨とした「究極のキャリー取引」で、 利回りの高い商品や新興市場国資産を購入していると述べた。

原題:Dollar Drops Most in Two Months on Fed’s Interest-

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