FOMC:「異例の低金利」を長期継続、インフレは抑制

米連邦準備制度理事会(FRB) は3、4両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策 金利を「長期にわたり異例な低水準」に維持する方針をあらためて示 した。その理由として、インフレ期待の安定に加え、失業率が低下し ないことを挙げた。この日の決定は全会一致だった。

FOMC声明は「企業は依然として設備投資を縮小し、人員を削 減しているが、そのペースは緩やかになってきた」と指摘。「家計支 出は拡大しつつあるようだが、失業の継続と所得の伸び悩み、住宅資 産の減少、厳格な信用条件に依然抑制されている」と記した。

バーナンキ議長率いる米金融当局は、恐慌を回避するために金融 システムに注入した1兆ドルの資金を引き揚げるほど、景気回復が強 いかどうかを見極めようとしている。7―9月(第3四半期)の実質 国内総生産(GDP)は1年ぶりにプラス成長に戻ったものの、6日 発表の10月の雇用統計では非農業部門雇用者数は減少が続くと予想 されている。

FOMCは政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標をゼロから0.25%の範囲に維持すると決定した。政策金利は 昨年12月以降、同水準で据え置かれており、その理由として「低レ ベルでの資源活用とインフレ抑制トレンド、安定したインフレ期待」 を挙げた。

インフレ

インフレについては「著しい資源のたるみ(スラック)が引き続 き価格圧力を抑える可能性が高く、長期的なインフレ期待は安定して おり、インフレは当面、抑制された状態が続くとみている」との認識 を示した。

FRBは10月に3000億ドル規模の国債購入計画を完了した。 この日の声明は来年1-3月(第1四半期)末までに、政府支援機関 が発行する住宅ローン担保証券(MBS)を合計1兆2500億ドル、 「機関債を約1750億ドル」購入する方針を明らかにした。

さらに「政府機関債の購入規模は先に発表した最大2000億ドル を下回るが、最近の購入履歴と一致したものであり、政府機関債の供 給が限定されている事情を反映させた」とした。

RBSセキュリティーズの外国為替戦略責任者、アラン・ラスキ ン氏は金融当局者が「『長期にわたる』という文言の挿入あるいは削 除に関してある種の条件を設定しようとしている」と指摘した。

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