11月4日の欧州マーケットサマリー:英10年債と独10年債下落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4841 1.4724 ドル/円 90.93 90.33 ユーロ/円 134.94 133.00

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 239.13 +4.23 +1.8% 英FT100 5,107.89 +70.68 +1.4% 独DAX 5,444.23 +90.88 +1.7% 仏CAC40 3,670.33 +86.08 +2.4%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.30% +.02 独国債10年物 3.32% +.06 英国債10年物 3.79% +.07

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,090.00 +29.00 +2.66% 原油 北海ブレント 78.80 +.69 +.88%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は反発。ソシエテ・ジェネラルやマークス・アン ド・スペンサー・グループ(M&S)などの企業決算がアナリスト 予想を上回ったため、買いが優勢になった。日産自動車の業績見通 しを好感し、自動車株も高い。

フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルは4.6%上昇。同行の7 -9月(第3四半期)利益は2倍増加した。英小売りのM&Sは 6%の大幅高。英消費者信頼感が1年半ぶり高水準でとどまったこ とも買いにつながった。仏自動車メーカーのルノーを中心に自動車 株が上昇。日産自が2010年3月期の損失予想を上方修正したこと がきっかけ。

ダウ欧州600指数は前日比1.8%高の239.13で引けた。前日 は10月2日以来の安値だった。企業業績や景気の見通しと比較す ると、ここ8カ月の上昇が行き過ぎとの見方から、年初来高値を付 けた10月19日の水準から4.1%下げた。ただ、3月以来の水準か らは依然として51%上げている。

VZ・ベルムーゲンシェントラム(チューリヒ)のロルフ・ビ ランド最高投資責任者(CIO)は「決算データは状況が改善しつ つあることを裏付けている」と指摘し、「次の決算期にさらに改善 するかどうかが大きな課題だ。現時点では、実際のところどちらに も振れる可能性がある」と付け加えた。

4日の西欧市場では、18カ国すべてで主要株価指数が上昇。 ダウ・ユーロ50種指数は前日比1.9%高、ダウ・欧州50種指数は

1.3%上げた。

ネクスト上昇

英衣料小売りのネクストは5.6%上げた。7-9月期売上高が 予想を上回り、同社が年末商戦の業績見通しを引き上げたことが買 い材料となった。

ルノーは4.1%上昇。ダウ欧州600指数の自動車銘柄は3.1% 高と、19産業別グループの中で3番目に大きな伸びとなった。

ブルームバーグがまとめたデータによると、10月7日以降に 決算を発表したダウ欧州600指数構成企業174社のうち60%の企 業の業績がアナリスト予想を上回った。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ10年債相場が3日続落。金融当局が政策 金利を過去最低に維持するなか、一部銀行がリセッション(景気後 退)による難局を乗り切っているとの見方が広がり、世界的に株式 相場が上昇したことが背景。

独10年債利回りは4日ぶりの高水準となった。MSCI世界 指数は上昇。フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルが発表した 2009年7-9月(第3四半期)決算は、純利益が前年同期の2倍 強に増え、アナリストの予想平均も上回った。米連邦準備制度理事 会(FRB)は政策金利を「長期にわたり」ゼロ付近に維持すると 改めて表明する見通しだ。ブルームバーグの調査によると、欧州中 央銀行(ECB)も5日の政策決定会合で政策金利を据え置くと見 込まれている。

カリヨンの債券ストラテジスト、オーランド・グリーン氏(ロ ンドン在勤)は「株価が国債相場下落の要因になっている。リスク 志向に基づいた取引だ」と指摘。「相場はまた、中央銀行当局によ る出口戦略についての発言に変化がないか見極めたいのだ」と述べ た。

ロンドン時間午後5時14分現在、独10年債利回りは前日比6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.32%。これは 10月29日以来の高水準。同国債(表面利率3.5%、2019年7月償 還)価格は0.46ポイント下げて101.46。同2年債利回りは2bp 上昇の1.30%。

◎英国債市場

英国債相場は下落。株式相場の上昇と景気が改善しつつあるこ とを背景に、イングランド銀行(英中央銀行)が5日の金融政策委 員会(MPC)で資産買い取りプログラムを拡大する公算は小さい との観測が広がった。

10年債利回りは約3カ月ぶりの高水準となった。債券ファン ド運用最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメント (PIMCO)は、英中銀が購入計画を一時休止するとの見方を示 した。同中銀が英経済の「安定化」に成功したためとしている。エ コノミスト調査によれば、英中銀は買い取り規模を500億ポンド拡 大すると見込まれている。

ドイツ銀行のストラテジスト、ヘンリック・グルベリ氏(ロン ドン在勤)は「最近の経済データがある程度改善したことを考慮す ると、量的緩和が一層拡大されるリスクは低下したかもしれない」 と語った。

10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇し3.79%となった。一時は8月13日以来の高水準 となる3.81%まで上げた。同国債(表面利率4.5%、2019年3月 償還)価格は0.55ポイント下げ105.57。2年債利回りは0.90% と、前日を3bp上回った。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama +1-212-617-4903 mrakuyama@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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