アイルランド格付け「AA-」に2段階引き下げ-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティ ングスは4日、アイルランドの格付けを「AA-」と、従来の「AA +」から2段階引き下げた。膨らみつつある同国の財政赤字と、銀行 救済のコスト増大を理由に挙げた。

発表資料によれば、見通しは「ステーブル(安定的)」。フィッ チは今年4月、アイルランド国債の格付けを最高の「AAA」から引 き下げていた。今回の引き下げにより、アイルランドの格付けはイタ リアとキプロスの水準に並んだ。

アイルランド政府の見通しによれば、同国の今年の財政赤字は対 国内総生産(GDP)比で12%に拡大すると見込まれる。景気低迷 を背景に税収が落ち込むとともに、社会保障給付が増大していること が理由。12%の財政赤字は欧州連合(EU)の財政規律の上限を4 倍上回る。

フィッチのディレクター、クリス・プライス氏(ロンドン在勤) は発表文で、格下げは「名目GDPの落ち込みの大きさと、政府債務 の異例な拡大を反映している」と説明。さらに、「アイルランドの銀 行セクターをめぐる問題の幅の広さと深刻さが、ソブリン債のリスク を著しく高めた」と付け加えた。

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